状態:NGC-MS61(AU+/準未流通+)
イタリアがまだいくつかの王国に分かれていた頃、そのうちの一つサルディニアで発行された80リレ金貨です。肖像は当時のサルディニア王カルロ・フェリーチェ(在位1821-1831年)です。
オモテ面はカルロ・フェリーチェの肖像、ウラ面はサヴォイ家の紋章です。クラウスのカタログ(Standard Catalog of World Coins 9th Edition)によりますと、本貨の価格ガイダンスはEF40クラスで2750ドル、MS60で5000ドルとなっています。
なおこの銘柄(KM-123.2)は1824年からカルロ・フェリーチェが亡くなる1831年まで発行されました。以下は年ごとの発行枚数です。
・1824年(3,904枚)
・1825年(8,465枚)
・1826年(14,733枚)
・1827年(8,961枚) ←ココです
・1828年(22,504枚)
・1830年(7,436枚)
・1831年(25,942枚)
合計69,441枚
ご覧のように、本年銘(1827年)の発行数は8,961枚ですから、この時代の大型金貨としてはまずまずの希少年号です。
なお同じデザインでカルロ・フェリーチェの80リレは、もう一種(KM-123.1)発行されており、両者はウラ面に打たれたミントマーク(鋳造所の刻印)で判別できます。本銘柄KM-123.2のミントマークはイカリ(9番目の写真でご確認ください)で、KM-123.1のほうはタカです。なお、両者の相場には差がありませんが、発行数は本銘柄(123.2)が少なく123.1の半分ほどしかありません。またNGC社による鑑定数を見ても同様で、132.2が174枚に対し、132.1は349枚です。
さてこのコインについてです。
ご覧のようにオモテのフィールドにはそれなりに細かいキズはありますが、流通痕は目立ちません。ただ一点ご注意いただきたいのは、肖像のホホにある四角い陥没で、目測1ミリ四方の大きさです、陥没はさほど深くはなく、すでに時代の経過による古色がでています。おそらく古い時代にできたアタリでしょう。それ以外に目立った欠点はなく状態の良いコインです。ウラは目立ったキズやスレ、変色、ヘアラインなどもありませんし、摩耗もほとんど見えません。色合いも良く落ち着きた金色です。
なおこの銘柄は意外と高鑑定の個体が少なく、MSクラスは10枚に1枚ほどしかありません。以下この銘柄全体(KM-132.1とKM-132.2の合計)の鑑定実績をご参照ください。
鑑定枚数696枚
MS64:3枚
MS63:7枚
MS62:19枚
MS61:36枚 ←ココです(上位約9.3%以内)
MS60:7枚
AU58:159枚
AU55:163枚
AU53:71枚
AU50以下:231枚(数字なしDetail鑑定173枚を含む)
本貨の重さは約25.8グラム、金の品位は90%ですので、約23.2グラムの金が含まれています。本日(2024年11月18日)現在の金価格はグラムあたり約14,080円(税込み)ですから、地金だけでは約32.6万円(税込み)の価値があります。同時代に発行された金貨で、これほど安価に入手できるコインを店主は知りません。
なお、上記のように本貨は少しへこみがありますので、価格設定を少し安くさせていただきました。
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■サイズ:直径32.5ミリ、重さ約25.8グラム、金品位:90%
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社のNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
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