この作品は、1937年4月17日に公開されたミッキーマウスのアニメーション短編映画『ミッキーのアマチュア合戦（Mickey's Amateurs）』の制作過程で描かれたドローイング原画です。CGC社が鑑定したプラスチックケースに入っていますので、本物と保証されています。
この映画は、ピント・コルヴィグ、アードマン・ペナー、ウォルト・ファイファーのチーム（共同）で監督されました。
■ピント・コルヴィグ（1892〜1967）は作家でありながら、グーフィーやプルート、ピートなどの声を担当しています。
■アードマン・ペナー（1905〜1956）は脚本家で、ピノキオ／ファンタジア／ピーターパン／眠れる森の美女など数々の映画の脚本を担当しました。
【映画のストーリー】
この映画は、1930〜1940年代に実際に人気があった「アマチュアアワー」というラジオ番組のパロディです。
ミッキーマウスが主催するアマチュアのタレントショーを描いたストーリーで、実際のミッキーの声は、ウォルト・ディズニーが担当しています。
観客の前でタキシード姿のミッキーマウスがショーを進行しているところから始まります。ピートの歌が終わったところで、ミッキーが「オーケー！オーケー！」と言いながら「次の挑戦者は！」とドナルドダックを紹介します。ドナルドは“きらきら星”を歌い始めるのですが、歌詞を忘れてしまい観客に笑われてしまいます。ドナルドは悔しくて後に暴れまわるのですが、それぞれの出演者のショーがとてもコミカルで、特にグーフィーの演奏は見ているだけで笑顔になってしまいます。
【ドローイングについて】
ドローイングはセル画を作る際の下描きで、アニメーターが一枚一枚鉛筆で手描きした、世の中に一枚しかないオリジナルの希少品です。
この作品は、5ペグホール（紙の下方に開けられた穴）で、紙には“すかし”が入った用紙が使われています、光にかざして下から撮影した7〜8枚目の写真でご確認ください。
このドローイングは、「次の挑戦者は！」とドナルドを紹介するミッキーが描かれています（00：43のシーン）。最後の写真は、映画でのこの場面をスクリーンショットしたものです。この場面を見ると、ミッキーの右足の靴が描かれていないのは、ゴングが置かれているテーブルがあるからだとわかります。
この原画の右下には「52」の番号が書かれています。さらに、ミッキーの左手の動きが修正されており、消しゴムで消された痕が残されています。また胸からお尻の部分には下書きのガイドラインも残っていますし、よく見るとわずかに赤色と青色で描かれた部分もあります。90年近く前にアニメーターが描いたものをじっくり観察できるマニアにはたまらない一品です。
通常、ドローイングは映画の1コマなので、もともと単独で観賞するために描かれたものではありません。キャラクターがとても小さかったり、隅っこに描かれていたり、うしろを向いているものなどが大半ですが、この作品はミッキーが単独で大きく描かれています。
この作品の状態は、フチに極わずかなスレ、紙の外枠に軽い紙焼けがありますが、状態は非常に良いです。（できるだけ写真にうつしていますのでご確認ください）
【御注意】
■制作から90年近く経っています。年月の経過とともに自然に生じる紙の変質や色やけなどがあることをご理解ください。紙の黄ばみによって本作品の時代感が出ています。
■弊社「ときいろ」の原画はすべて、店主自らがアメリカの信頼性の高い売り主から直接購入した作品です。
■サイズ 原画：横33×縦25.4（�僉�
全体（ケース）：横41×縦32（�僉�
ミッキー絵の部分：横約10.8×縦約15（�僉�
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