この作品は、1932年11月18日に公開された最初期のミッキーマウス劇場用短編映画『ミッキーの黄金の街は大騒ぎ（The Klondike Kid）』の制作過程で描かれたドローイング原画です。
監督はウィルフレッド・ジャクソンです。
【映画のストーリー】
金産地であるカナダのクロンダイクの酒場で、ピアノ弾きのミッキーが演奏しているところに、窓の外の吹雪の中で凍えているミニーをミッキーが助け、温かいスープを食べさせてあげます。そこへヤマネコのピートが乱入してミニーを連れ去ってしまうのですが、ミッキーがプルートの引くソリに乗って追いかけ、山小屋で乱闘してミニーを助ける、というストーリーです。
終始リズミカルでスピード感あるシーンの連続ですが、ミッキーとミニーのやりとりがとても愛らしくて癒されます。
【ドローイングについて】
ドローイングはアニメーターが一枚一枚鉛筆で手描きしたもので、世の中に一枚しかないオリジナルの希少品です。
この作品は初期の時代のものなので２ペグホール（紙の下方に開けられた穴）で、紙には“すかし”が入った用紙が使われており、これにより本物であることがわかります。（写真6枚目）
このドローイングには、ミッキーがミニーに温かいスープを飲ませるシーンが黒鉛筆でしっかりと描かれており、スープの部分は赤と緑で色付けされています。
また、絵の右側にはインクと絵具のカラーコードも書かれています。
そして、原画の右上に「KLODIKE Kid Fergy-sc#16」（クロンダイク・キッド、ファーギー）と文字が書かれています。これはノーム・ファーガソンのサインかもしれない、ということです。想像するだけでロマンがありますね！
ノーム・ファーガソンは、1929年から1953年にウォルト・ディズニー・カンパニーに所属していたアニメーターです。シンデレラや、ふしぎの国のアリス、ピーターパンなど数々のディズニー映画に携わり、後に最高の栄誉である「ディズニー・レジェンド・アワード」を受賞しています。
通常、ドローイングは映画の1コマなので、もともと単独で観賞するために描かれたものではありません。キャラクターがとても小さかったり、隅っこに描かれていたり、うしろを向いているものなどが大半ですが、この作品はミッキーとミニーが大きく描かれ、構図も素晴らしく見栄えがするので、額装して飾られてもよいかと思います。
この作品の状態は、写真のように端に破れや欠損、スレなどはありますが、状態は非常に良いです。できるだけ写真にうつしていますのでご確認ください。
90年前に描かれた手書き原画です。ぜひ手に取ってアニメーターが実際に書いた絵をじっくり観察してみてください！
★最後の写真は、実際の映画のシーンをスクリーンショットしたものです。（10枚目）
【御注意】
■制作から90年以上経っています。年月の経過とともに自然に生じる紙の変質や色やけなどがあることをご理解ください。紙の黄ばみによって本作品の時代感が出ています。
■弊社「ときいろ」の原画はすべて、店主自らがアメリカの信頼性の高い売り主から直接購入した作品です。
■サイズ全体：横30.5×縦24（�僉�
ミッキーとミニーの絵の部分：横約15.2×縦約9.4（�僉�
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