□状態:NGC-MS65(FDC/完全未使用)
この金貨はムガール帝国のアウランゼーブ(在位1658〜1707年)統治下で造られたモハール金貨(KM-315.45)です。ムガール帝国はアウランゼーブ(在位1658〜1707年)の死後から瓦解が始まり弱体化してゆきますが、本貨が発行されたアウランゼーブの初期は、ムガール帝国の最盛期だったといえるでしょう。
図柄は、歴代王がコインに刻印した「カリマ=(信仰の告白)」を廃止し、代わってオモテには2行詩(「輝く太陽のように世界中に貨幣を打ち、作った。シャー・アウランゼーブ・アーラムギール」)を、ウラにはアウランゼーブの即位年と鋳造された都市名が、ペルシア語で書かれているそうです。
注)カリマの廃止:アウランゼーブは異教徒がこのコインを手にして、聖句がけがされることを懸念し、コインへのカリマの刻印を停止したそうです。
さてこのコインについてです。
ご覧のようにオモテ/ウラともほぼ完全な状態をとどめており、摩耗やキズはほとんど見えませんので、おそらく一度も使われていないと思います。打刻もシャープで美しく金色に輝いており、この時代のモハールでは最高級の状態だと思います。
このコインはウラ面が30度ほど回転して打刻されています、今ならエラーコインですが、当時のコインではさほど珍しくはありません。
なおNGC社によってこの年号(西暦1662年銘/ヒジュラ歴1073年)は2枚しか鑑定されていません。一枚は本貨(MS65)で、もう一枚はMS63です。
なおStandard Catalog of World Coins 7th editionによると、この銘柄(KM-315.45/1073年銘)の価格ガイダンスはXF40で1100ドルとなっていますが、それを超える状態の記載はありません。
ここ数年インドのコインの価格上昇が顕著です。この銘柄はペルシア文字で書かれており、紋様も私たち日本人にはなじみがないデザインですが、インドの富裕化に伴って値を上げてゆくコインだと店主は思います。
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■サイズ:直径22ミリ、重さ約10.8〜11グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社のNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
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