□状態:PCGS-MS62(UNC-/未使用-)
この金貨はムガール帝国のムハンマド・シャー(在位1719〜1748年)統治下の、シャージャハン・バードで造られたモハール金貨(KM-439.4)です。ムガール帝国はアウランゼーブ帝(在位1658〜1707年)の死後あたりから瓦解が始まり弱体化してゆきますが、本貨はその時代の1727年(ヒジュラ歴1140年=ラベル表記)に発行された金貨です。図柄は歴代王のコインを踏襲し、オモテには2行詩(「神の恩寵によってこの金貨をつくった」)、ウラには王の名前(「ムハンマド・シャー、時代の主」とペルシア語で書かれているそうです。
さてこのコインですが、ご覧のようにオモテ/ウラとも少し摩耗がありますが、全体的にキズやスレ、削り痕などは見えません。輝きもオリジナル(打ち立て当初)のものが残っており、この銘柄の平均的な状態です。色は日本でいうとこ「山吹色」で金本来の色合いです。なおPCGS社の本銘柄の鑑定数は少なく、この年銘(1727年銘)も本貨一枚しかありません。
なおムハンマド・シャーのモハールはヒジュラ歴1133年から1159年まで発行されていますが、すべてをあわせてもNGC社による鑑定コインは106枚しかありません(2023年6月時点)。内訳は以下の通りです。
MS67: 3枚
MS66: 10枚
MS65: 10枚
MS64: 18枚
MS63: 12枚
MS62: 10枚 ←ココです
MS61以下:43枚(22枚の数字なしDetails評価含む): 3枚
なおStandard Catalog of World Coins 7th editionによると、この銘柄(KM-439.4/1140年銘)の価格ガイダンスはXF40で1200ドルとなっていますが、それを超える状態の記載はありません。
ここ数年インドのコインの価格上昇が顕著です。この銘柄はペルシア文字で書かれており、紋様も私たち日本人にはなじみがないデザインですが、インドの富裕化に伴って値を上げてゆくコインだと店主は思います。
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■サイズ:直径20ミリ、重さ約10.7グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるPCGSの鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
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