□状態:NGC-MS65(FDC-)
明治36年に発行された、高鑑定の一円銀貨です。
ここ数年で明治の1円銀貨は随分と値を上げました。店主のようにずっと前から円銀をみてきた者にとって、この相場上昇は驚きでした。特に状態の良いコインやプルーフライク貨は値上がりし、この3年ほどで相場は4-5倍にもなった印象です。なお最新の「日本貨幣カタログ2022年版」によりますと、明治36年の未使用が5万円、完全未使用が7.5万円ですが、来年もこのカタログは訂正が必要になりそうです。
さてこのコインですが、ご覧のようにオモテ(龍)/ウラ(一円)とも使用感はなく、発行されてから一度も使用されていないのではないかと思います。両面とも落ち着いた輝きが美しく、むらなく均一な光沢があります。明治1円はウラ面の「一円」文字の周辺にバッグマーク(注)が目立つものが多いですが、本貨はごくわずかです。
注)バッグマーク:出来上がったコインを輸送する際に入れる袋の中で、コイン同士がぶつかり合うことによってできるキズ。
ただし以下の2点にご注意ください。まずオモテ(龍面)の12時のフチにある、ごく僅かなアタリです、コインの価値にはほとんど影響がないレベルですが気にされる方もいるかもしれません(4番目の拡大写真でご確認ください)。2つ目はNGC社のケースのウラ面にあるケースの付着物です(9/10番目の拡大写真でご確認ください)。ご覧のように「菊の御紋」の上にわずかな付着物があり、何がくっついているかわかりませんが、おそらく透明なボンドのようなものが付着しているのではないかと思います。ケースに付着しているものなので、コインの価値には全く影響はありません。
なおNGCによって本貨(明治36年)は1197枚鑑定されていますが、鑑定分布は以下の通りです。
MS67:2枚
MS66:17枚
MS65+:5枚
MS65:65枚 ←ココです
MS64:114枚
MS63:257枚
MS62:229枚
MS61以下:508枚 (311枚の数字なし数字なしDetails評価含む)
従って本貨は13枚に一枚の高鑑定ということになります。明治36年銘は500万枚以上発行された「並年号」ですが、それでもMS65は希少です。近ごろ円銀は人気化しており、コイン商の店頭や催事でも、高鑑定の鑑定済みコインはメッキリ出てこなくなり相場も随分と上がりました。それでも周辺アジアの貿易銀に比べれば、まだまだ割安感が強いと思います。
■サイズ:直径約38.1ミリ、重さ約26.96グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパックもしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
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