□状態:NGC-AU Strike4/5,Surface4/5 (EF)
アケメネス朝はダレイオス1世時代(在位紀元前510年から486年)に最盛期を迎えますが、本貨はダレイオス1世の次の王様クセルクセス2世の時代に、サルデス(Sardes=現トルコの都市)で造られたダリックと呼ばれる金貨です。
ダリックは現在の基準からは決して大型の金貨とは言えませんが、金の産出量が少なく、経済の規模も小さかった当時としては十分に大型の金貨でした。描かれているのは左手に弓、右手に槍をもって走る王様(もしくは先祖神)で、ウラ面は無紋様です。
後世アレキサンドロス大王の侵攻によってペルシアが滅んだ後、このコインの多くは溶解されスターテル金貨に打ち直されたといわれています。それでもいまだによく市場に出てくるところを見ると、よほど大量に造られたのではないでしょうか。数が残っているせいか、この銘柄は5年ほど前までEF程度の高状態でも20-25万円で入手できたものですが、なんといっても2500年ほども前に造られた同時代の大型金貨です、当時の相場は安すぎたと思います。ここ数年は急速に値を上げており、今では本貨のように状態の良いNGC-AUクラスなら、オークションで60万円以上の値を付けるようになってきました。「ときいろ」でも昨年にこの銘柄の同クラスを57.6万円で販売しましたが、いまではその値段でお売りできなくなってしまいました。古代の金貨相場が高騰する中で、この銘柄はまだ評価不足だと店主は思います。
さてこのコインですが、ご覧のように真円にちかい平ガネに打たれており、目だったキズや削り痕(Scuff)などもありません。NGC社のラベルにもネガティブなコメントはついておらず、この銘柄の中ではかなり状態が良い部類に入ります。この銘柄はNGC-AU程度のコインでも、王様の顔や服のヒダなどが不明瞭なもの、王の冠の上部が切れているものなどが多いのですが、ご覧のように本貨はきれいに残っています。
■サイズ:直径約16ミリ、重さ8.33グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心の上お買い求め下さい。
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