□状態:NGC-MS62(AU/UNC)
現在のオーストリア、当時の神聖ローマ帝国のハルで1711年に発行されたターレルで、肖像はヨーゼフ1世(在位1705-1711年)です。ヨーゼフ1世は本貨が発行された1711年に33歳の若さで亡くなりました。
ターレルは今のドイツやオーストリアなどで1500年代から発行されるようになりましたが、本貨はターレルの中では中期のものです。ヨーゼフ1世時代に発行されたターレルは、ヴィエンナ(ウィーン)とハル、アウグスブルグなどで造られています。本貨はハルで造られたもので、ウラ面中央に描かれた鳥の紋章で判別できます。
さてこのコインですが、ご覧のように摩耗はほとんどなく、ウラ/オモテとも大変良い状態です。また好感が持てるトーンが均一に乗っており洗浄した痕跡は見られません。フィールド部分はオリジナルの輝きをとどめており、このコインが長い間、歴代の所有者によって大切に扱われてきたことがうかがえます。オモテ面のヨーゼフの髪の毛のカールや衣装の紋様、ウラ面の王冠や紋章などが実に精緻に描かれており、神聖ローマの工業技術の高さがうかがえます。
なおNGC社の鑑定分布をみますと、総鑑定数19枚のうち上位鑑定は以下の通りです。
MS64:3枚
MS63:1枚
MS62:3枚 ←ココです
MS61:1枚
AU58:6枚
AU55:4枚
以下1枚
店主はこの時代のターレルは評価不足ではないかと考えております。世界的に1800年代から1900年代初頭の大型銀貨の相場水準は急速に上がりつつあります。ますますターレルの割安感が際立ってきました、特にターレルのうち状態の良いものは、上記NGC社の鑑定分布からもわかるように、さほど多く残っているわけではありません。もっと高く評価されてよいのではないでしょうか。
■サイズ:直径約40ミリ、重さ約28グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っております。真贋は同社によって保証されておりますのでご安心の上お買い求めください。
■ゆうパックもしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
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