□状態:NGC-MS62(AU)
1600年代初頭にドイツの自由都市エルフルト(エアフルト)で発行された大型の銀貨ターレルです。オモテ面にはエルフルトを象徴する盾を挟み、向かって左側がWildman、右側にはWildwomanが立っています。Wildman(「黒い森の男性」)はこの時代のドイツのコインにたびたびデザインされますが、男女ペアのデザインは珍しいです。
ターレルは今のドイツやオーストリアなどで1500年代から発行されるようになりましたが、本貨はターレルの中では初期のものです。写真のようにウラ、オモテとも時代による酸化が進んでいますが、逆に言えばクリーニングされていない自然な状態で、摩耗はほとんど見られません。この銘柄にしては希少な状態といってよいでしょう。なおNGC社による本銘柄(KM-19.1)の鑑定数は本貨1枚だけで、市場に出てくることはめったにありません。
1617年にエルフルトで発行された1ターレルは、KM-16.2/16.3/16.4/16.5/16.6/19.1/19.2の7種のバラエティがありますが、それらすべて合わせてもNGC社によって5枚しか鑑定されていません。本貨MS62は最高鑑定で、以下AU58(1枚)、AU55(1枚)、AU50(1枚)、XF40(1枚)と続きます。
なおクラウス社のStandard Catalog of World Coins 6th Editionによりますと、本銘柄(KM-19.1)の価格ガイダンスはXF-40で1100ドルとなっていますが、XF-40を超えるコインの価格評価はありません。
店主はこの時代のターレルは評価不足ではないかと考えております。特に初期ターレルのうち状態の良いものは滅多に市場に出てきませんので、もっと高く評価されてよいのではないでしょうか。
■サイズ:直径約40ミリ、重さ28グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っております。真贋は同社によって保証されておりますのでご安心の上お買い求めください。
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