□状態：NGC-MS65+
アメリカを代表する大型金貨です。このコインはアメリカで最初に発行された20ドル金貨で、1850年から1907年まで57年にわたりほぼ同じデザインで造り続けられました。
オモテは自由の女神の頭像であることから「リバティヘッド」と呼ばれ長らく親しまれつづけた金貨です。裏面はアメリカのコインに伝統的に用いられてきたイーグル（タカ）です。
1890年代に入るとアメリカ経済の発展の影響もあり、この金貨は毎年100万枚以上のオーダーで発行され続けましたので、このコインは今でも多数残っています。特にこの1904年銘は600万枚以上も発行されおり、NGC社の鑑定総数も23万枚を超えています。でもこのコインのようにMS65+を付ける高状態のコインは稀です！
以下NGC社の上位鑑定分布です。
MS67: 2枚
MS66+: 8枚
MS66★: 2枚
MS66: 284枚
MS65+: 169枚 ←ココです
MS65★: 14枚
MS65: 7317枚
MS64以下：約23万枚
注）NGC社は全体に見て好印象を与えるコインに対して★をつけます。
上記のようにMS65+は上位500枚以内に入っています。上位500枚と聞けばイマイチと感じられるかもしれませんが、この年号の鑑定総数は24万枚近くもありますので、MS65+は上位0.2％（約500枚に一枚）ほどに入る高鑑定ということになります。実際にこの年号銘柄は市場によく出てきますが、MS64を超えるコインですらめったに目にすることはできません。以前ときいろではMS65を扱ったことがありますが、もちろん65+は初めてです。
しかも最後の写真のように、このコインのケースにはCAC社のラベルが貼られているのですが、この小さなラベルには大きな意味があるのです。CACはアメリカの大手コイン鑑定会社ではありますが、PCGSやNGCのように自社でケースに入れません。NGC/PCGSのケースに入ったアメリカの鑑定済みコインに対して、第三者の視点で鑑定を加えるのがCACの仕事です。同社はNGC/PCGSのケース入りコインをさらに鑑定し、評価不足もしくは適正評価と判断した場合のみCACのラベルを貼ります。したがってこのCACラベルが貼られたコインは「評価不足」もしく「適正評価」とCACが認めた証拠になるのです。CACに対するアメリカコインのコレクターの信認は厚く、このラベル付きコインが市場に出てきますと、30％程度高く評価される場合もあるといわれています。
MS65+でかつCACだけあって、このコインの状態は素晴らしいです。女神のホホの部分にホンの僅かなスレがみられますが、それがなければもうワンランク上があったと思います、発行枚数が多い年号ですが、これほどの高状態なら十分資産性がありますし、将来が楽しみな一枚です。
■サイズ：直径約34ミリ、重さ約33.44グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるＮＧＣ社の鑑定済みケースに入っています。真贋は同社によって保証されていますのでご安心ください。
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