状態:2枚ともNGC-MS64(UNC+/未流通+)
イギリスの東インド会社で1840年に発行された1ルピー銀貨の2枚セットです。
1〜4番目の写真は希少性が高い「フォックスフェイス」、5〜8番目の写真は通常の「ふっくら顔のビクトトリア(以下、通常ビクトリア)」です。9枚目と10枚目の写真は並べて撮ったもので、ご覧のように状態は2枚ともNGC-MS64の高鑑定です。この2銘柄のMS64を同時に入手するのはかなり難しいと思います。
1840年にはフォックスフェイスの1ルピー(KM-457××)と「通常ビクトリア」の1ルピー(KM-458××)が発行されていますが、残存数は圧倒的に前者が少なく希少です。
NGC社による鑑定数を見ても通常ビクトリアは5000枚以上(注)ですが、フォックスフェイスのほうは1280枚(注)しかありません。
注)いずれもボンベイ鋳、カルカッタ鋳、マドラス鋳の合計
なお、フォックスフェイスのみの鑑定分布は以下の通りです。
鑑定総売数
MS66:1枚
MS65:6枚
MS64:24枚 ←ココです(上位約2.4%)
MS63:75枚
MS62:160枚
MS61:201枚
MS60以下:813枚
上記のように上位2.4%の高鑑定です。
「通常ビクトリア」のほうは残存数が多いですが、それでもMS64は高鑑定で値が張ります。先日(2024年10月)のオークションワールドにMS64が5枚出てきましたが、手数料込み19.4万円から21.1万円で落札されました。
最近の英領インド、および英国東インド会社金貨モハールが値上がり傾向ですが、ルピーも同様で、特に状態の良い個体は少しずつ人気が出てきました。
上の鑑定分布をご覧になってお分かりのように、この銘柄は案外と状態の良いものは残っていません。ヨーロッパの同時代をみると、MS65を超える銀貨はたくさん残っていますが、アジアではMS64を超える状態の個体はなかなか出てきません。インドの経済発展への期待は高く、店主はこの時代から1900年初頭にかけてのルピーは有望だと思います、お安いうちにいかがでしょう。
なお当時のインドは経済規模が小さかったからでしょうか、本貨はルピーの最高額面ではありますが、直径3センチほど、重さ12グラム弱の中型の銀貨です。
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■サイズ:直径30ミリ、重さ約11.66グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社のNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
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