状態:NGC-MS63(UNC/未流通)
このところ人気が出てきたトルコの大型金貨500クルシュです。オモテに描かれているのはトルコ共和国、建国の父「ケマル・アタチュルク」です。ウラはオスマン・トルコ時代の金貨(「デラックス金貨=Monnaie De Luxe」)のデザインを踏襲しており、この銘柄も「デラックス金貨」と呼ばれることもあります。なお同じデザインで25K、50K、100K、250K、500Kの5種があり、500クルシュは最高額面です。直径は44ミリ、重さも約35グラム(金品位は91.7%)ある大型の金貨です。
この金貨は1942年から近年まで長期間発行されてきましたが、1979年銘以前の発行枚数は多くはありません。希少年号は1956年(13枚)、1955年(14枚)、1951年(21枚)などで、逆に数が多いのは1971年(1.5万枚)、1972年(1.5万枚)、1970年(1万枚)などです。先日アップした1962年銘も1228枚発行の希少年号ですが、本貨1961年銘はさらに少なく619枚しか発行されていません。
さてこのコインについてです。
この銘柄はオモテのケマル周辺がフラットなフィールドになっており、ヘアラインやキズが付きやすいのですが、本貨はご覧のようにヘアラインやバッグマークがほとんど見えません。また輝きも鋳造当時の光沢感をとどめています。
ウラの状態もよく、中央のフィールド部分にホンのわずかなヘアラインあるだけで、摩耗やキズ、スレなど軽微です。輝きもオモテ同様美しくオリジナルの光沢感をとどめており、「デラックス金貨」と呼ぶにふさわしいゴージャスな個体です。NGC社の鑑定はMS63ですが、アンダーグレード(評価が厳低すぎる)だと店主は思います。
なお本年銘(1961年)は上記のように発行数が少なく、NGC社は2枚しか鑑定していませんが、内訳はMS63(本貨)とMS62が1枚ずつです。したがって本貨は一応1961年銘の単独最高鑑定ですが、本年銘は鑑定数が2枚しかなく参考にはなりません、この銘柄すべての年号を通してみれば、MS63は平均的な状態です。
なお冒頭のようにこの銘柄は最近人気化しています。発行から60年ほどが経ち、そろそろアンティークコインとして市場は見始めているのではないかと思います。ここ数年、店主は国内のオークションでこの銘柄を目にしていませんが、2022年4月に国内で開かれたオークションで、本貨と同じ1961年銘が出品され、62.5万円で落札されています。落札者の総支払額は69万円ほどでしたが、当時の金価格は、まだ1グラム=7,900円ほどでした。
足元でアメリカの高い金利水準にもかかわらず、金(Gold)の価格は上昇基調で、現在(2024年10月18日現在)の価格は1グラム=税込み14,300円ほどです、本貨には約32グラムの金が含まれていますので、金の地金価格だけで45万円以上になります。希少な年号ですので有望なコインだと思います。
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■サイズ:直径44ミリ、重さ約35.08グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
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