状態:NGC-MS66(FDC/完全未流通)
この金貨はムガール帝国のムハンマド・シャー(在位1719〜1748年)統治下の、シャージャハン・バードで造られたモハール金貨(KM-439.4)です。ムガール帝国はアウランゼーブ帝(在位1658〜1707年)の死後あたりから瓦解が始まり弱体化してゆきますが、本貨は1738年(ヒジュラ歴1152年)に発行された金貨です。図柄は歴代王のコインを踏襲し、オモテには2行詩(「神の恩寵によってこの金貨をつくった」)、ウラには王の名前(「ムハンマド・シャー、時代の主」とペルシア語で書かれているそうです。
さてこのコインについてです。
ご覧のようにオモテ/ウラとも全くと言っていいほど摩耗がありません。またフチのキズ、表面のスレや変色などもなく、打刻もはっきりしています。5番目や10番目の拡大写真をご覧いただくと、打刻の良さをお分かりいただけると思います。本貨はこの銘柄だけでなくムガール時代のモハール全体をみても、トップクラスの高鑑定だといっていいでしょう。色は日本でいうところの「山吹色」で、この銘柄の純度の高さを示しています。なおNGC社の本銘柄の鑑定数は少なく、この年銘(1738年銘)は2枚のみ鑑定していますが、もちろん本貨は単独の最高鑑定です。
なおムハンマド・シャーのモハールはヒジュラ歴1133年から1159年まで発行されていますが、すべてをあわせてもNGC社による鑑定コインは154枚しかありません(2024年10月時点)。うち上位鑑定はMS67が3枚、MS66が本貨含み14枚、MS65は10枚となっています。なお店主は日本国内のオークションで、MS65を超えるムガール・モハールを見た記憶がありません、世界的に高状態のコインが好まれる傾向にあり、本貨も期待できると思います。
なおStandard Catalog of World Coins 7th editionによると、この銘柄(KM-439.4/1140年銘)の価格ガイダンスはXF40で1200ドルとなっていますが、それを超える状態の記載はありません。
ここ数年インドのコインの価格上昇が顕著です。この銘柄はペルシア文字で書かれており、紋様も私たち日本人にはなじみがないデザインですが、インドの富裕化に伴って値を上げてゆくコインだと店主は思います。
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■サイズ:直径20ミリ、重さ約10.7グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGCの鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
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