状態:NGC‐XF Strike4/5、Surface4/5(VF+美品+)
このコインは紀元前316年から同305年にかけ、エーゲ海のロードス島で造られたテトラドラクマ銀貨です。同じデザインで1/4のドラクマや、半分のサイズのディドラクマもありますが、このコインは大型のテトラドラクマです。
オモテ面にはギリシャ神話の太陽神ヘリオスが立体的に刻まれています。ロードス島では古代に巨大なヘリオス像が建てられましたが、このコインの時代より100年ほど前、紀元前227年に倒壊したといわれています。ウラ面はロードス島に咲くバラの花で、バラの向かって左側にはツタの先になるブドウの房が描かれています。さらにバラの上には POΔION(POISON)の文字があります。
このコインはしばしば国内外のオークションに姿を見せますが、常にコレクターの注目をあつめ高値を付けます。2013年には「日本コインオークション」のカタログ表紙を飾り、VF評価の個体が68万円をつけたこともあります。後で触れますが、この銘柄に関しては鑑定会社の評価もさることながら、太陽神ヘリオスの表情によっても随分と価格差があります。
さてこのコインについてです。
この銘柄は残存数が少なく、NGC社の鑑定実績をみても100枚内外にすぎません。例えば古代コインの中でも最も有名な「ギリシャのフクロウ」はNGC社によって1万枚以上鑑定されていますし、マケドニアのアレキサンダー大王のテトラドラクマも6000枚以上鑑定されていますので、それらと比べるとこの銘柄の希少性がわかります。
そのようなこともあって、この銘柄の出現頻度は低いのですが、この銘柄の場合はNGC社による評価もさることながら、太陽神ヘリオスの顔によって随分と値が異なります。AU程度の高評価の個体でも、ヘリオスの表情に魅力がなかったり、顔の端が切れていたりすると値はつきません。逆に本貨のように端正な顔立ちの個体は人気が高く、良い値が付きます。なお本貨のヘリオスに左目(むかって右の目)が少し打ちが弱く不鮮明ですが、右目はハッキリと打たれています。なんだか思索ありげな表情で店主は魅力を感じます。ウラはホンのわずかセンターがずれていますが、それでも周囲の土手がほぼ切れることなく収まっており、バラの花も切れていません。古い時代に少しクリーニングされた痕跡がみえますが、NGC社の評価はSmoothingなどのネガティブなコメントはついていません。NGC社の評価もこの銘柄にしては高評価のXFです
なお店主はこの銘柄が好きで、いつも買い付けのチャンスを探しています、でも入手したいと思うのはせいぜい10枚のうち3枚ほどにすぎません。
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■サイズ:直径23ミリ、重さ約15.1グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社のNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
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