状態：NGC‐MS64＋（FDC／完全未流通）
このコインはチェコスロバキアで1929年に発行された、メダル的性格を持った5ダカット金貨（Medallic 5 Ducats)です。ボヘミアにキリスト教が伝えられ1000年目を記念して発行されました。同時期に5ダカットサイズ（本貨Fr-8)、3ダカットサイズ（Fr-9)、1ダカットサイズ（Fr‐10)の3種が発行されています。発行数はわずかに787枚と少なく、市場に出てくることは滅多にありません。たまに1973年に発行された復刻コイン（Restrike)が出てきますが、本貨はその銘柄のオリジナルです。なお本銘柄はクラウスのカタログには未掲載ですが、フリードバーグにはFr-8として掲載されており、価格ガイダンスはCh UNC(UNC+クラス）で10,000ドルとなっています。
なおNGC社の鑑定実績は以下の通りです。
MS66：5枚
MS65：15枚
MS64＋：1枚 ←ココです
MS64：12枚
MS63：8枚
MS62：7枚
MS61以下：11枚（9枚の数字なしDetail鑑定含む）
さてこのコインについてです。
ご覧のように流通痕はまったくといっていいほど無く、スレ、キズなども見当たりません。この銘柄はコインとして実際に使用されたものではなく、記念金貨、あるいはメダル的性格の金貨として発行されたものです。したがってそのまま保管されたものが大半だと思いますが、本貨もまたそのような経緯をたどって現在に至っていると思います。
またデザインも素晴らしいと思います。アルフォンス・ミュシャを生んだチェコらしく、繊細かつきらびやかなデザインで、一幅の絵画を見ているようです。
チェコの金貨とい言えば1929年代に発行されたバンセラセス（バーツラフ１世）の5ダカット／10ダカットが近年人気化しました。この銘柄も1929年に発行されたものですが、ただし発行数は随分と少ないです。バンセラセスの10ダカットは1929年から1951年にかけ8800枚以上発行されましたし、同5ダカットは1929年から1938年まで1万枚以上発行されています。これに対し本銘柄は1929年の単年発行ですし、発行数自体も787枚しかありません。メダル的コイン（メダリック・コイン）ではありますが、デザインも綺麗なので期待できる銘柄だと思います。
なお本銘柄の直近のオークション価格をみると、MS65＋が12,000ドル（総支払額ベースで約230万円）ほど、MS64が6,500ドル（総支払額ベースで約125万円）ほど、MS63が5,000ドル（同約96万円）といった記録があります。注）いずれも1ドル＝146円で計算。
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■サイズ：直径31ミリ、重さ約19.72グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っております。真贋は同社によって保証されておりますのでご安心の上お買い求めください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて：本商品は銀行振り込みでお受けしております。
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