状態:NGC‐MS64とMS63(UNC、UNC+/未使流、未流通+)
イギリスの東インド会社で1840年に発行された1ルピー銀貨の2枚セットです。1〜4番目の写真はNGC‐MS64で、5〜8番目の写真はNGC‐MS63です。9、10番目は2枚並べて撮った写真です。
この銘柄にはマドラス鋳、ボンベイ鋳、カルカッタ鋳がありますが、この2枚はいずれもボンベイもしくはカルカッタでつくられたものです。クラウスのカタログによると、この3つの鋳造所コインに価格差がなく、いずれもMS63が300ドルです。デザインはイギリス造幣局のデザイナー、ウィリアム・ワイオン(William Wyon)です。
なおNGC社はこの銘柄を4001枚鑑定していますが、内訳は以下の通りです。
MS65:1枚
MS64:84枚 ←ココです(準最高鑑定、上位約2%)
MS63:622枚 ←ココです
MS62:1219枚
MS61:1134枚
MS60:132枚
AU58:717枚
AU55以下:92枚
上記のようにMS64の方は準最高鑑定です。
最近の英領インド、および英国東インド会社金貨モハールの値上がり傾向は顕著ですが、この銘柄ルピーも同様で、特に状態の良い個体は少しずつ人気が出てきました。
上の鑑定分布をご覧になってお分かりのように、この銘柄は案外と状態の良いものは残っていません。ヨーロッパの同時代をみると、MS65を超える銀貨はたくさん残っていますが、アジアではMS64を超える状態の個体はなかなか出てきません。インドの経済発展への期待は高く、店主はこの時代から1900年初頭にかけてのルピーは有望だと思います、お安いうちにいかがでしょう。
なお当時のインドは経済規模が小さかったからでしょうか、本貨はルピーの最高額面ではありますが、直径3センチほど、重さ12グラム弱の中型の銀貨です。
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■サイズ:直径30ミリ、重さ約11.66グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社のNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
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