状態:NGC-AU58(EF+/極美)
ラーマ4世(在位1851-1868年)時代にタイで発行された大型の銀貨です。ラーマ4世時代に発行された銀貨としては4バーツに次ぐ大型サイズの銀貨です。オモテ面はチャクラ(サンスクリット語でいう輪形)の中に象さんが描かれた人気のコインです。
ご覧のように本貨は随分と黒化が進んでいます。コインは作られた当初は銀色に輝いていますが、年月の経過とともに空気中の硫黄成分と反応し、表面は徐々に黒っぽくなっていきます、これはある意味で自然の成り行きです。以前は黒っぽくなったコインの表面を、布や皮で磨き銀色に戻していましたが、今ではそのような「磨き」はコインに手を加える行為と考えられ、そのように手が加わったコインは欠点あり(Detailed)と評価されてしまいます。
本貨の表面はウラ・オモテとも黒化が進んではいますが、NGC社の評価はしっかりと数字はついています。オモテ・ウラともある程度流通による摩耗はあるものの、大きな欠点は見られません。
なお、NGC社はこの銘柄を268枚鑑定していますが、内訳は以下の通りです。
MS66:2枚
MS65:5枚
MS64:10枚
MS63:20枚
MS62:25枚
MS61:8枚
MS60:2枚
AU58:48枚 ←ココです(上位44%以内)
AU55:25枚
AU53以下:123枚(96枚の数字なしDetails鑑定を含む)
日本で初めて西洋基準の丸いコインが発行されたのは、明治3年(1870年)になってからですし、アジア全体を見渡しても「アンティーク・コイン(注)」の基準を満たすコインはごくわずかです。このような理由から、アジアでは必然的にごく一部のコインに人気が集中せざるをえません。
注)アメリカやヨーロッパでは、製作後100年が経っているものをアンティークと呼びます。古いけれど「アンティーク」の基準を満たさないものは「ヴィンテージ」と呼ぶそうです。
この銘柄はアジア全体を見渡しても、最も早期に発行された西洋型コインといってよいでしょう。経済的な成長に伴って、アジアのコインは全般的に急速に値を上げていくと店主は予想しています。本銘柄はデザインも面白く重厚感もあり、1800年代に発行された数少ないアジアコインとして、今後も人気を集めるのではないでしょうか。
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■サイズ:直径37ミリ、重さ約30グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGCの鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みでお受けしております。
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