□状態:NGC-MS63(UNC/未使流通)
このコインは1410年に、現ドイツのプファルツ(Pfalz)選帝侯領で発行された1ゴールド・グルテンです。オモテ面は領主ルードウィッヒ3世(在位1410年〜1436年)で、ウラにはプファルツの紋章であるライオンが描かれています。年号は打たれていませんが、ルードウィッヒ3世の在位期間から考え1410年とさせていただきました。
ゴールド・グルテン(Goldgulden)は、ドイツで1386年に定められた共通単位で、ダカットが主流になる以前、主に1500年代にかけドイツで発行された金貨です。それ以前はイタリアのフィレンツェで発行されたフローリンがドイツでも使われていましたが、ドイツ経済の発展に伴って独自の通貨が必要になったのだと思います。
さてこのコインについてです。
直径22ミリほど、重さ3.5グラムほどの小型の金貨で、この時代の小型金貨はベント(歪み)が目立つ個体が多いですが、本貨には歪み(ゆがみ)は見られません。アタリやスレなどもほとんど見えませんし摩耗もホンのわずかです。600年も前に作られた金貨としてはかなりの高状態です。この時代のコインは一枚一枚職人がハンマーで打っていたため、打刻も不均一でセンターがずれているものが多いですが、その点でも本貨はしっかりと真ん中に打たれており良い出来です。一点ご注意いただきたいのは、オモテ肖像のマント3時あたりにみられるヨコキズです、おそらく打刻時にできたものだと思いますがごく浅いものです(5番目の写真でご確認ください)。
なおNGCよる本銘柄(Fr-1976)を4枚鑑定していますが、分布は以下の通りです。
MS63:1枚 ←ココです(単独最高鑑定)
AU55:1枚
AU50:1枚
XF45:1枚
上記のようにそもそもこの銘柄は残存数が少なく、決して多く鑑定されているわけではありません。1300年代〜1600年に発行されたゴールド・グルテンすべての鑑定実績をご紹介しますので、あわせてご参照ください。
MS65:2枚
MS64:8枚
MS63:23枚 ←ココです
MS62:16枚
MS61:14枚
AU58:23枚
AU55:38枚
AU53:16枚
XF45以下:160枚(68枚の数字なしDetails鑑定を含みます)
NGC社はこの時代のゴールド・グルテンを300枚鑑定していますが、上記のように、本貨MS63は上位33枚に入る高鑑定です。
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■サイズ:直径23ミリ、重さ約3.48グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社のNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
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