□状態:NGC-MS64(UNC+/未流通+)
現在のオーストリア、当時の神聖ローマ帝国のハルで1737年に発行されたターレル(KM-1639.1)です。肖像はカール6世(在位1711-1740年)、発行枚数は246,000枚です。
ターレルは今のドイツやオーストリアなどで1500年代から発行されるようになりましたが、本貨はターレルの中では中期のものです。カール6世時代に発行されたターレルは、ヴィエンナ(ウィーン)とハル、グラーツなどで造られています。本貨はハルで造られたもので、ウラ面中央に描かれた鳥の紋章で判別できます。
さてこのコインについてです。
この時代のターレルは、MSクラスでも過去に洗浄され、白っぽく変色した個体をよく見かけますが、本貨はそのような洗浄痕は全く見られず、時代にふさわしいトーンが乗った素晴らしい状態です。色合いは全体的にイルカ色のグレーですが、角度を変えて見るとシャンパン系からバイオレット系のトーンに輝いて見えます。オモテは2〜5番目の写真、ウラは9、10番目の写真でご確認ください。またカール6世の髪の毛、肩から胸元に至るまで、ほとんど摩耗もなく素晴らしい状態です。ウラも状態はよく、双頭の鷲の顔部分、羽毛の部分など、ほとんど摩耗は見られません、概して素晴らしい状態です。
なおNGC社は1737年銘を31枚鑑定していますが、本貨は最高鑑定です。以下の鑑定内訳をご覧ください。
MS64:2枚 ←ココです(最高鑑定)
MS63:2枚
MS62:7枚
MS61:3枚
AU58:9枚
AU55以下:8枚 (5枚の数字なしDetail鑑定を含む)
店主は以前からこの時代のターレルは評価不足ではないかと考えております。世界的に1800年代から1900年代初頭の大型銀貨が相場水準をあげつつあるなか、この時代のターレルはますます割安感が際立ってきました。特に本貨のように状態の良いターレルは、上記NGC社の鑑定分布からもわかるように、さほど多く残っているわけではありません。また発行枚数も24.6万枚と1900年代初頭の大型銀貨に比べ1/20ほどに過ぎませんから、もっと高く評価されてよいのではないでしょうか。
なお本銘柄(KM-1639.2)のNGC-MS63が、先日のオークションに出品され、ハンマープライス30万円で落札されています。総支払額ベースでは33万円強になります。店主は実物を下見しましたが、残念ながら少し手が加わった痕跡がありました。
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■サイズ:直径42ミリ、重さ約28グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社のNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みでお受けしております。
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