□状態:NGC-MS65(FDC/完全未使用)
この金貨はムガール帝国のシャー・アラム1世(在位1707〜1712年)統治下の、ブルハンプールで造られたモハール金貨です。ムガール帝国はアウランゼーブ(在位1658〜1707年)の死後から瓦解が始まり弱体化してゆきますが、本貨はアウランゼーブを継いだシャー・アラム1世(バハドゥール・シャー1世とも呼ばれています)時代の1708年(ヒジュラ歴1120年=ラベル表記)に発行された金貨です。図柄は歴代王のコインを踏襲し、オモテには2行詩(「神の恩寵によってこの金貨をつくった」)、ウラには王の名前(「バハドゥール・シャー、時代の主」とペルシア語で書かれているそうです。
さてこのコインについてです。
ご覧のようにオモテ/ウラともほぼ完全な状態をとどめており、摩耗やキズはほとんど見えません、おそらく一度も使われていないと思います。打刻もシャープで美しく金色に輝いていますので、この時代のモハールではかなり良い状態だと思います。ただ一点のご注意いただきたいのは、オモテ面の3時のフチ部分に見られるホンのわずかなアタリです、0.3ミリほどの小さなものですが、念のため注記させていただきます(3番目の拡大写真でご確認ください)。また、本貨はウラ面が90度ほど回転して打刻されています、今ならエラーコインですが、当時のコインではさほど珍しくはありません。
なおNGC社によってこの銘柄(1708年銘)は14枚が鑑定されていますが、内訳は以下の通りです。
MS65:2枚 ←ココです(最高鑑定)
MS64:4枚
MS63:5枚
MS62:2枚
MS61以下:1枚(1枚の数字なしDetails評価含む)
またシャー・アラム1世はヒジュラ歴1119年から1123年まで発行されていますが、すべてをあわせてもNGC社による鑑定コインは37枚しかありません。内訳は以下の通りです。
MS65: 4枚 ←ココです(最高鑑定)
MS64: 7枚
MS63: 10枚
MS62: 4枚
MS61以下:12枚(7枚の数字なしDetails評価含む)
なおStandard Catalog of World Coins 7th editionによると、この銘柄(KM-356.3/1120年銘)の価格ガイダンスはXF40で1200ドルとなっていますが、それを超える状態の記載はありません。
ここ数年インドのコインの価格上昇が顕著です。この銘柄はペルシア文字で書かれており、紋様も私たち日本人にはなじみがないデザインですが、インドの富裕化に伴って値を上げてゆくコインだと店主は思います。
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■サイズ:直径21ミリ、重さ約10.7グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社のNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みでお受けしております。
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