□状態:NGC-MS63(UNC/未流通)
ガンガ朝は5世紀ごろから15世紀ごろまで、インド東部にあったヒンドゥー教の国です。資料が少なくわかっていないことが多いのですが、本貨が(西)ガンガ朝によって発行されたのは、どうやら間違いなさそうです。
このコインは無銘(文字は書かれていない)ですが、オモテは盛装したゾウが、ウラには花をモチーフにした渦巻き模様が刻印されています。ゾウさんがデザインされていることから「ガジャパディ・パゴダ(ゾウさんのパゴダ=象王印)」と呼ばれ、大変人気のあるコインです。このコインは年に1〜2枚、国内のオークションに出てきますが、本貨のようなMS鑑定の個体はめったに出てきせん。
なおNGC社はこの銘柄を204枚鑑定していますが、内訳は以下の通りです。
MS66:1枚
MS65:7枚
MS64:17枚
MS63:26枚 ←ココです(上位25%以内)
MS62:33枚
MS61:15枚
AU58:26枚
AU55:17枚
AU53以下:62枚(54枚の数字なしDetail鑑定を含む)
さてこのコインについてです。
はじめてこの銘柄をご覧になる方は、いったいどこがゾウさんの顔かお分かりにならないのではないでしょうか。5番目の写真の2時の位置のやや内側にある丸い球がゾウの眼で、その上には眉があります。眼の下にあるのは装飾されたキバで3時の方向に向かって伸びています。キバの下から6時の方向に向かって連なっている丸い球は、装飾がほどこされたゾウの鼻です。7時のあたりにある太い棒状のものはゾウの足です。その左側にある丸っこい部分はゾウのおなかで、その下8時の位置にかけて短い後ろ足が見えます。この銘柄の場合、特にゾウさんの顔やハナが切れている個体をよく目にしますが、ご覧のように本貨は切れずに入っています。NGC社の鑑定MS63という数字では表現できない良さがあります。
ウラ面は冒頭のように花をモチーフにした渦巻きの文様ですが、小さなコインの中に躍動感と芸術性を感じることができます、ウラもまた摩耗やキズもなくきれいに打刻されています。
こうやって見ると小さなコインの中に細かく刻印されていて、なんともかわいらしいコインです。直径13ミリほどの小ブリな金貨ではありますが、希少性が高く状態も良いコインですから、インド古来の金貨としてもっと人気が出ると店主は思います。
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■サイズ:直径13〜14ミリ、重さ約3.9グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社のNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みでお受けしております。
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