□状態:PCGS-AU58(EF+/極美+)
本コインは1630年に発行された初期の1ターレル銀貨(KM-411)で、オモテ面はヨハン・ゲオルク1世の肖像です。ヨハン・ゲオルク1世は1611年にドイツのザクセン侯国の領主になり、1656年に亡くなるまで領主の地位にありました。このコインはヨハン・ゲオルク1世の1630年に「アウグスブルグの信仰告白」100周年を記念して発行されたターレルで、当然ながら1630年のみの単年発行です。オモテ/ウラともヨハン・ゲオルク1世の肖像ですが、オモテは本貨が発行された年号1530が刻印されており、ウラは「アウグスブルグの信仰告白」が起草された年1630が刻印されています。
クラウスのカタログ(Standard Catalog of World Coins 6th Edition)によりますと、本貨(KM-411)タイプの価格ガイダンスはXF40で700ドルとなっています。ヨハン・ゲオルク1世時代に発行されたターレルのカタログ価格は375ドルから500ドルですが、それに比べ単年発行のこの銘柄は高評価です。
さてこのコインについてです。
ウラ/オモテとも純粋なグレーに近い色合いです。初期のターレルには打刻の甘い個体が多いですが、本貨はウラ/オモテともしっかりと打たれています。PCGSの評価はAU58どまりですが、オモテ/ウラとも目立った摩耗はありません。一見するとトーンが乗っていないように見えますが、光の当て方を変えてじっくりと見ると、グレーの中にうっすらとブルー系のトーンも見えます、特にウラの周辺部分は重厚なブルー系のトーンも見えます。
なお本貨AU58はPCGS社の単独最高鑑定で、上位鑑定はAU58が本貨1枚、以下AU55が4枚、XF45が1枚です。またNGC社は13枚鑑定していますが、上位鑑定はMS61が1枚、AU58が本貨含め4枚、以下AU55(2枚)、AU53(2枚)と続きます。したがって本貨はNGC/PCGS合わせても準最高鑑定です。このようにこの銘柄は単年発行だったこともあり、鑑定数は同年代のターレルに比べて少なく、状態もこの銘柄にしては良く将来性があると思います。
なお今年1月にアメリカで開かれたオークションで、同銘柄の同状態(AU58)がハンマープライス1500ドルで落札されています、現在の為替レートで計算すると、落札者の総支払額は27.5万円ほどになります。
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■サイズ:直径46.5ミリ、重さ28グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるPCGS社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
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