□状態：NGC-Ch AU Strike4/5,Surface5/5（AU-）
アレキサンダー大王（BC336-323年）のテトラドラクマは、大王が生存中に発行されたもの(Lifetime Issue)と死後に発行されたものがあります。本貨は後者で、同王の死亡直後に発行されたものです（Early posthumous Issue） 。なお発行地はアンフィポリス（Amphipolis）です。
死後発行を含む、いわゆる「アレキサンダー大王銀貨」には、1/2ドラクマ（約2.2グラム）、ドラクマ（約4.3グラム）、テトラドラクマ（4ドラクマ/約17.1グラム）の3種がありますが、本貨は最大のテトラドラクマです。
さてこのコインは、オモテはアレキサンダーを模して描かれたギリシャの英雄神ヘラクレスです。アレキサンダーは自らを投影したコイン発行することにより、自分の権威を広大な新領土に示す意図があったと考えられています。ウラはヘラクレスの父親で、ギリシャの最高神でもある筋肉隆々のゼウスが刻印されています。右手には聖なる鳥ワシが乗っており、ゼウスの右側には「アレキサンダー」とギリシャ文字で刻印されています。
Strike4/5（満点5に対して4）というNGC社の評価が示すように、ウラ／オモテともセンターがホンの少しずれていますが、キズやスレもなく摩耗もほとんど見られません。
表面の状態はSurface5/5の評価通りのかなり良い状態です。アレキサンダーのテトラドラクマは結構多く残っていますが、本貨はその中でもかなりの高状態です。NGC社はこの銘柄を6000枚以上鑑定していますが、その中心はVFからXFあたりですから、本貨Ch AUは上位12％以内に入ります。
近年古代のコインはジワジワ値上がりしていますが、これほどの高状態の歴史遺物がこの程度の価格で入手できるのは驚きです。
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■サイズ：直径約23ミリ、重さ約17.25グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社NGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
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