□状態:NGC-MS64(UNC+)
1765年にオーストリアのブルガウ(BURGAU)で発行された1ターレル銀貨(KM-15/Dav-1147)で、鋳造されたのはブルガウのギュンツブルグ(Gunzburg)鋳造所です。オモテはハプスブルグの紋章である双頭の鷲で、鷲の尾先にミントマークの文字「G」が打たれたタイプ(KM-15/Dav-1147)です。ウラ面はオーストリアの君主マリアテレジアで、彼女は神聖ローマ帝国の皇帝ではありませんが、実質的に夫である神聖ローマ皇帝フランツ1世をしのぐ権力基盤を持っていたため、しばしば神聖ローマ帝国の女帝として扱われます。
クラウスのカタログ(Standard Catalog of World Coins 6th Edition)によりますと、本貨(1765年G)タイプの価格ガイダンスはMS60で600ドル、これを超える状態は未記載です。なおNGC社は本銘柄(1765年/KM-15)を35枚鑑定していますが、以下の通り本貨は単独の最高鑑定です。
MS64: 1枚 ←ココです
MS63: 2枚
MS62: 3枚
MS61: 3枚
AU58: 2枚
AU53以下:24枚(数字なしDetails鑑定19枚を含む)
さてこのコインですが、肖像面(ウラ)/鷲面(オモテ)とも摩耗がほとんどなく素晴らしい状態です。トーンはほとんど乗っておらずツヤ消し状で銀本来の色です。オモテの中央部分はわずかにグリーンがかった薄いトーンが乗っており、同系統のグリーンがかった薄いトーンはウラのマリアテレジアのホホからアゴにかけてもわずかに見られます。ごく軽いアジャストメント・マーク(注)がマリアテレジアのほほから首筋にかけ数本ありますが、ごく軽微なものでこのコインの価値には影響を与えません。またウラ面の2時から3時の位置にかけ、コインの周辺部分(文字の内側)に1センチ強の線が見えますが、これは打刻時にできた平金のシワで欠点ではありません。いずれも2番目の拡大写真でご確認ください。
注)アジャストメント・マーク:いったん出来上がったコインの表面を、重さを調整する目的で削り取った痕跡です、無いに越したことはありませんが大きな欠点とはみられていません、この時代の多くのコインはこのアジャストメント・マークが見られます。
神聖ローマのターレルの中でもマリアテレジアは唯一の女帝として特に人気がありますが、上のNGC社の鑑定分布をご覧いただいてお分かりのように、状態の良い個体は稀にしか出てきません。近年のオークションを見ますと、MS61クラスで15〜20万円、MS62クラスで20万円の半ば、MS63クラスで40万円前後が落札相場です。
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■サイズ:直径約40ミリ、重さ約28グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社NGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、またはクロネコヤマト便でお届けします。
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