□状態:PCGS-MS64(UNC+)
明治の一円銀貨は明治3年が初年号で、大正3年までほぼ同じデザインで発行されました。ただし初年号の明治3年だけはウラ面(「一円」面)のデザインが全く違い、本貨のように中央に太陽(「旭日」)が大きく描かれています。このような点から明治3年のみは「旧明治1円銀貨」と呼ばれ、これに対して他の年銘は「新明治1円銀貨」と呼ばれます。「旧明治1円銀貨」は発行枚数が約369万枚と多くはありません。なお「旧明治1円銀貨」にはウラ面の旭日の中に描かれた〇にフチがあるタイプ「有輪」と、フチがないタイプ「無輪」がありますが、両者の相場にほとんど差は無く、本貨は「有輪」です。
本サイトをご覧の方はご存知だと思いますが、この3年ほどで一円銀貨は随分と値を上げました。店主のようにずっと前から円銀をみてきた者にとって、この円銀の相場上昇は驚きでした。特に状態の良いものやプルーフライク貨は値上がりし、この3年ほどで相場は4〜5倍にもなった印象です。なお先日、最新の「日本貨幣カタログ2023年版」が発売されましたが、予想通り今年も円銀は大幅に価格改定されています。以下、明治3年銘の価格比較を紹介させていただきます。
2022年版 明治3年(有輪):未使用=12万円、完全未使用=15万円
2023年版 明治3年(有輪):未使用=12万円、完全未使用=17万円
注)円銀は昨年に続き今年も大幅価格改定となりました。上は明治3年銘ですが、他の年号も改定されています。
それでも円銀は、近隣アジアの大型銀貨に比べると著しく出遅れていると店主は思います、アジア近隣国の大型銀貨は足元で相場上昇中です。
さてこのコインですが、このコインの特徴は輝きの美しさです。オモテ(龍)/ウラ(一円)とも洗浄の痕跡がなく、自然についたシブいトーンが銀本来の美しさを引き立てています。またオモテ/ウラとも摩耗がほとんどありませんし、バッグマーク(注)やヘアラインもほとんどみえません。
注)バッグマーク:出来上がったコインを輸送する際に入れる袋の中で、コイン同士がぶつかり合うことによってできるキズ。
なおPCGSによって本貨(明治3年)「普通円=Type1」の数字アリ鑑定は1304枚ですが、分布は以下の通りです。
MS66:20枚
MS65:148枚
MS64:485枚 ←ココです
MS63:525枚
MS62:382枚
MS61:62
AU58: 270枚
AU55以下:285枚(数字なしDetails鑑定を除く)
したがって本貨は2177枚のうち、上位653枚に入る高鑑定コインです。明治1円は状態の差によって相場に開きがある銘柄ですので、本貨のように高状態の個体は今後も期待できると思います。
■最寄りの郵便局に「局留め」で発送できます。ご希望の際は、ご注文画面の「お届け先の入力」欄に、留め置きを希望される郵便局の情報をご入力ください。郵便局で受け取る際は、荷物の追跡番号と、ご本人だと証明できるもの(住所などが記載されているもの)が必要になります。
■サイズ:直径約38.5ミリ、重さ約26.96グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社PCGS社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、またはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
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