□状態：NGC-Ch XF Strike5/5,Surface4/5（EF）
アレキサンダー大王はBC323年に遠征の途中に亡くなりますが、その死後、後継者たちがアレキサンダーの領土を分割して統治しました。このコインはアレキサンダーの部将の一人であるリュシマコスが、トラキア、リュディアを中心とした地域に建てた国（リュシマコス朝＝現在のバルカン半島からトルコあたりにあった国です）で発行された大型の銀貨、テトラドラクマ（4ドラクマ）です。リュシマコスの生前、もしくは死後まもなく発行されたコインです。
オモテ面には神格化されたアレキサンダー大王が描かれていますが、これはリュシマコスがアレキサンダーの正当な後継者であることを、自らアピールするためだと思います。ウラに描かれているのは正義と知恵の女神アテネで、アテネが右手に載せているのは勝利の女神ニケです。
ご覧のようにオモテ／ウラとも摩耗やキズが少なくかなり良い状態で、オモテの「アモンの角」に刻まれた、らせん状の筋もしっかり残っています。なおNGC社の鑑定にCh XFとありますが、これはXFの中でも状態が良いコインに対して与えられる評価です。「打ちの良しあし（Strike)）は5/5で満点、「表面の状態（Surface）」も4/5でかなり高い評価です。古代のコインは状態が良くてもブラッシングされ手が加わったものが多いですが、このコインはそのような洗浄痕がなく時代にふさわしいダークなトーンが乗っています。
リュシマコスのテトラドラクマは立体的に造られており、同時代のテトラドラクマの中でも人気がある銘柄です。状態もマズマズですから趣味としても投資としても、もっておかれてソンは無いと思います。
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■サイズ：直径約29ミリ、重さ約17.01グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
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