□状態:NGC-MS63(UNC)
この金貨はムガール帝国のシャー・アラム2世(在位1759年-1806年)時代に、ベンガルのムルシダーバード(Murshidabad)鋳造所で発行されたコインです。発行は西暦1787年(ヒジュラ歴1202年=ラベル表記)です。当時のムガール帝国は弱体化が進んでおり、このコインが発行された時点で、すでにベンガル地方はイギリス東インド会社の統治下(=「ベンガル保護領」=Bengal Presidency)にありました。貨幣の発行もイギリス東インド会社が独自に行ったもので、ご覧のようにインド土着のスタイルではなく、機械製造されたヨーロッパ式スタイルです。
さてこのコインですが、ご覧のようにオモテ/ウラともきれいな輝きを保っています。ルーペで見ると細かいキズがいくつかありますが、ほとんど摩耗のない好状態です。なおNGC社によってこの銘柄は270枚鑑定されていますが、分布は以下の通りです。
MS65: 8枚
MS64+: 3枚
MS64: 61枚
MS63: 91枚 ←ココです
MS62: 48枚
MS61以下: 59枚(数字なしDetails鑑定が35枚を含む)
上記のように本貨の鑑定MS63は平均より少し上の高状態です。
なおStandard Catalog of World Coins 9th editionによると、この銘柄(KM-144)の価格ガイダンスはXF40で1400ドルとなっていますが、それを超える状態の記載はありません。
ここ数年インドのコインの価格上昇が顕著で、国内外のオークションでも値を上げてきました。この銘柄も2年ほど前までは20万円前後で買えたものですが、最近のオークション事例をみると一つ下のグレードMS62でも総支払額ベース29万円ほどで落札されています。ペルシャ文字で描かれており、紋様も私たち日本人にはなじみがないデザインですが、インドの富裕化に伴って値を上げてゆくコインだと店主は思います。
■サイズ:直径約26ミリ、重さ約12.36グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック「セキュリティ」、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
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