□状態:PCGS-MS65(UNC+)
本コインは明治新政府が最初に作った金貨シリーズの一枚です。明治3年からこのコインを含む旧金貨が発行されましたが、その後、明治30年以降に金貨は新金貨(額面が倍になって重量は同じ)シリーズに変わります。人気があるのはこの旧金貨シリーズで、1円、2円、5円、10円、20円の5種類があります。
明治の旧5円金貨は明治3年から明治30年まで発行されましたが、最初の2年(明治3年と4年)はサイズがやや大きく23.84ミリあります。これに対し明治5年以降はサイズが21.82ミリと小さくなっていますが、重さは8.33グラムで変わりありません。発行枚数は明治3年と4年あわせて約27万枚、以下同5年が約106万枚、同6年が約315万枚、同7年が約73枚と続きます。市場に出てくる個体は圧倒的に明治6年銘が多く、以下同5年(本銘柄)、4年、3年、7年と続きます。売買価格も概ね左記の順になっています。
最近なにかと明治一円銀貨が注目されますが、ここのところ随分と明治の旧金貨も値を上げてきました。特に海外のオークションでは人気化している印象です。
さてこのコインですが、なんといっても本貨の特徴は輝きの美しさです。写真のようにオモテ(「龍図」)、ウラ(「旭日」)ともきれいに輝いており、また摩耗やヘアライン、キズもほとんど見えません。PCGS社の鑑定MS65通りの状態が良いコインです。
なおPCGS社によって明治5年銘は126枚が鑑定されていますが、内訳は以下の通りです。
MS67: 7枚
MS66: 45枚
MS65: 33枚 ← ココです
MS64: 31枚
MS63以下: 10枚
「ときいろ」では3年ほど前、明治6年銘の旧5円金貨(NGC-MS65)を21.3万円で販売いたしました。旧5円金貨はそれ以来2枚目のご紹介ですが、こうして振り返れば当時の売価の安さに驚きます。この3年の間に旧5円が随分と値上がりしたことがよくわかります、今ではとてもではありませんが当時の価格でお売りすることはできなくなってしまいました。でもだからと言って現在の価格が割高だと店主は思いません、数年後にまた「あの時は安かった」と振り返ることになるのではないでしょうか。明治の旧金貨はご覧のようにカッコイイ龍のデザインが施されており、近代日本が生んだ最高峰のコインといってよいでしょう。デザインの良さが相場に与える影響を考えると、現在の相場でもまだ評価不足ではないかと店主は思います。
■サイズ:直径約21.8ミリ、重さ約8.3グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるPCGS社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパックもしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
【お願い】掲載している写真のコピー・転用は固くお断りします。