□状態:NGC-MS63(UNC)
この金貨はムガール帝国のシャー・アーラム1世(=バハドゥール・シャー/在位1707年-1712年)時代に、インド中西部のブルハンプール(Burhanpur)という街で造られたモハール金貨です。発行は西暦1710年(ヒジュラ歴1119年=ラベル表記)です。ムガール帝国は、シャー・アーラム1世の先代である父アウランゼーブ(在位1658-1707年)の死後から瓦解が始まり弱体化してゆきますが、本貨はその時代に発行された金貨です。図柄は歴代王のコインを踏襲し、オモテには2行詩(「幸運に恵まれた王がこの金貨をつくった」)、ウラには王の名前(「第二のアラム・ギールであるバハドゥール・シャー」とペルシア語で書かれているそうです。
さてこのコインですが、ご覧のようにオモテ/ウラとも僅かな摩耗がみられますが、輝きは出来上がった当時の状態をとどめています。目だったキズ、スレ、ヘアラインもなく、この銘柄にしてはかなりの高状態です。なおNGC社によってこの銘柄(1710年銘)は、本貨一枚しか鑑定されていません。なおシャー・アーラム1世のモハールはヒジュラ歴1119年から1124年まで発行されていますが、すべてをあわせてもNGC社による鑑定コインは15枚しかありません。内訳は以下の通りです。
MS65: 2枚
MS64: 1枚
MS63: 2枚 ←ココです
MS62: 1枚
MS61: 3枚
AU58: 2枚
AU55:4枚(数字なしDetails鑑定3枚含む)
なおStandard Catalog of World Coins 7th editionによると、この銘柄(KM-356.3/1710年銘)の価格ガイダンスはXF40で1200ドルとなっていますが、それを超える状態の記載はありません。
ここ数年インドのコインの価格上昇が顕著です。この銘柄はペルシア文字で書かれており、紋様も私たち日本人にはなじみがないデザインですが、インドの富裕化に伴って値を上げてゆくコインだと店主は思います。
■サイズ:直径約22ミリ、重さ約10.60グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパックもしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
【お願い】掲載している写真のコピー・転用は固くお断りします。