□状態:NGC-MS62(UNC-)
1609年にオーストリアのハル(Hall)で発行された初期の1ターレルです。オモテ面には神聖ローマ皇帝ルドルフ2世(在位1576年-1612年)が描かれており、ウラはハプスブルグ家の家紋に加えハンガリー、ボヘミア、ウィーン、ハルなどルドルフ2世が統治した諸国家および諸都市の紋章が刻まれています。
クラウスのカタログ(Standard Catalog of World Coins 6th Edition)によりますと、本貨(KM-81)の価格ガイダンスはXF40で415ドルですが、XF40を超える評価の価格は未記載です。
さてこのコインですが、拡大写真のようにオモテの肖像の出っ張った部分(襟や服)にほんの少し摩耗が見られますが、この時代のターレルの中ではかなり良い状態です。ウラ面もほとんど摩耗していませんし、オモテ/ウラとも洗浄痕やめだったキズもみえません。フィールド部分には400年以上の歳月の経過に伴う落ち着いたトーンが乗っており、このコインに重厚感を与えています。なおNGC社によってこの銘柄(1609年銘)は3枚しか鑑定されていません、分布は以下の通りです。
MS65: 1枚
MS62: 1枚 ←ココです
VF: 1枚
この銘柄(KM-81)は1607年、1609年(本貨)、1610年の3年間にわたって発行されましたが、3年号をあわせてもNGC社によって鑑定された個体は13枚しかありません、以下の内訳をご参照ください。
MS65: 1枚
MS63: 1枚
MS62: 3枚 ←ココです
AU58: 2枚
AU53: 1枚
XF40: 2枚
VF: 3枚
1800年代から1900年代初頭にアジアで発行された大型銀貨の値が上がるなか、以前から店主はこの時代のターレルは強い割安感を感じてきました。この銘柄も、市場への出現頻度が低い割に安値に放置されていると思います。
■サイズ:直径約42ミリ、重さ約28グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパックもしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
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