□状態:NGC-MS61(AU+)
中央アメリカで1835年に発行された大型の8レアル銀貨です。中央アメリカ連邦共和国は1823年から1839年まで、いまのグアテマラを中心とした地域にあった短命の国です。このコインもヌエバ・グアテマラで造られたものです。この地域は1820年代初頭までスペインの植民下にあったため、コインにはスペインの王様の肖像が描かれていましたが、中央アメリカ成立以降は、このコインのようにデザインが一新されました。オモテ面は「太陽の顔=サン・フェース」が山脈から顔を出すデザインで、人気があるコインです。
クラウスのカタログ(Standard Catalog of World Coins 6th Edition)によりますと、本銘柄1835年(コインタイプ)の価格ガイダンスはMS60で1450ドル、MS63で3200ドルとなっています。なお1835年銘にはコインタイプとメダルタイプがあって、コインタイプはオモテ面とウラ面を向きを逆に刻印されたタイプ、メダルタイプはオモテ/ウラが同じ向きにデザインされたタイプです。
さてこのコインですが、ご覧のようにオモテ/ウラとも摩耗やキズがみあたらず、鋳造当時の輝きもとどめています。ウラ面の樹の枝部分が摩耗しているように見えますが、これは主に鋳造機の性能によるもので、周辺の文字部分はシャープに打たれています。
NGC社の本貨(1835年鋳、コイン・ローテーションタイプ)の鑑定総数は72枚ありますが、分布は以下の通りです。
MS64: 1枚
MS63: 4枚
MS62: 2枚
MS61: 3枚 ←ココです
MS60: 1枚
AU58: 10枚
AU55: 3枚
AU53以下: 48枚(25枚のDetails鑑定含む)
ご覧のようにこの銘柄は状態の良い個体が少なく、本貨MS61は1835年銘の上位10枚に入る高鑑定です。なおPCGS社の鑑定は2枚のみ、2枚ともVF35です。
なおこの銘柄の発行枚数は不明ですが、当時のこの地域の経済規模、あるいはNGCやPCGSによる鑑定数から考えて、決して多くは造られていないと思います。デザインも面白く今後人気が出るコインだと店主は思います。
■サイズ:直径約39ミリ、重さ約27.1グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパックもしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
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