□状態:ANACS-AU58
このコインは古代インドで造られたディナールとよばれる金貨です。発行されたのはシャカ王(AD325-345年)の時代です。
サイズは、直径約1.9センチ/重さは約7.7グラムで現代コインと比べると小さいですが、古代は金の産出量が少なくこれが標準的なサイズです。当時のインドは帝政時代のローマと交易しており、サイズを統一したと考えられます。ローマではコンスタンティヌス1世の時代(AD305-306年)までアウレウスと呼ばれる金貨が使われていましたが、サイズ・重量とも本コインとほぼ同じです。帝政ローマ時代のアウレウスなら、この程度の状態で100万円をくだることはありません。最近はディナールの相場も上がってきましたが、まだまだ過小評価されていると思います。
表面は王様の立像、裏面はヒンドゥーの神様アドゥカショーの座像です。
なお本コインはANACS社の鑑定済みコインで、同社のケースに入っております。ANACS社はアメリカのコロラド州で1972年に設立された、アメリカでもっとも古いコイン鑑定会社として信頼を得ています。同社の特徴の一つは古代インドの鑑定人がいる点で、ご覧のように評価を数字1〜70で行い、基準はPCGSやNGCの基準と同じです。なお現在ではANACS社はNGC/PCGSに次ぐ3番目のシェアを持っており、アメリカの大手オークションでも同社の鑑定済みコインは出品することができます。
現在のところ古代コインを鑑定できるのは大手ではANACSしかありません。鑑定済みのクシャン朝ディナールはめったに市場に出てきません。
さてこのコインですが、本貨に対するANACSの評価はAU58ですが、これは古代インドコインに対する同社の平均を上回る状態です。
まずこのコインの特徴は金色の強さと輝きの美しさです。ディナールは金の品位にバラツキがあり、金色の強さは個体によって違いますが、本貨は金の品位が高いほうに属します。ウラ/オモテとも輝きが美しく、これも金の品位が高いからだと思います。この銘柄の多くは特にウラのアドゥカショーの顔が磨滅してしまったものや、センターがずれて途中で切れてしまったものが多いですが、ご覧のように本貨はきれいに残っています。さらにアドゥカショーの衣服などもシャープに原型をとどめており、AU58にしては状態が良いコインです。
インドは経済の成長性が高く人口増加も見込めますので、コイン相場も中国のあとを追う形でこれから値上がりすると店主は思います。お安いうちにいかがでしょう。
■サイズ:直径約19ミリ、重さ約7.7グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社では唯一古代インドを鑑定できるANACS社の鑑定ずみケースに入っております。真贋は同社によって保障されていますが、万一偽物だった場合、無期限に返品をお受けいたします。
■ゆうパックもしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
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