□状態:NGC-AU58(EF+)
1848年にチリのサンチアゴで発行された8エスクード大型金貨(KM-105)です。エッジ部分には★マークとともにNoviembre(11月)と刻印されていますが、これはこのコインが1848年11月に造られたからです。オモテ面はチリの女神様の立像です。1818年にチリはスペインから独立しましたが、それ以降に発行されたコインには、スペイン王の肖像は描かれなくなりました。ウラ面はチリの紋章が中央に描かれており、その向かって右は珍獣ウエルム、右側はコンドルです。なおこの銘柄(KM-105)は1846年から1851年まで発行されていて、クラウスのカタログ(Standard Catalog of World Coins 9th Edition)によりますと、本貨の価格ガイダンスは全ての年銘共通で、XF40=1600ドルとなっています、なおXF40を超える状態の表記はありません。
さてこのコインですが、本貨は拡大写真のようにウラ/オモテともある程度の摩耗がみられます。またオモテの3時あたり(8の文字の少し内側)に、わずかなヘコミのような部分も見えますが、これは平金(注)にできたハガレで大きな欠点ではありません。それらを踏まえてもこの銘柄にしては状態が良く、NGC社の鑑定どおりのAU58(EF+)はあります。
注)平金はコインをつくる前の金属の板のことで、平金に刻印で紋様を打刻することによってコインは造られます。
中南米の国民性かもしれませんが、この銘柄は状態の良い個体はめったにでてきませんし、そもそも残存数が少ない銘柄です。発行枚数の記録はありませんが、1839年から1843年にかけ発行された8エスクード(KM-104.1)の発行枚数が、各年27,000枚であることからから考えて、本貨(1848年銘)の発行枚数も同程度ではないでしょうか。なお本貨(KM-105)1848年銘は、NGC社によって本貨一枚しか鑑定されていません。
■サイズ:直径約32ミリ、重さ27グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心の上お買い求め下さい。
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