□状態:NGC-MS64(UNC+)
大正3年に発行された、高鑑定の一円銀貨です。
この銘柄は明治3年(1870年/注)から大正3年(1914年)まで発行されましたので、このコインは最終年号ということになります。発行枚数は1150万枚ですから、一円銀貨のなかでは多いほうです。それだけにカタログ価格もやや安く、「日本貨幣カタログ(2022年版)」よりますと完全未使用が70,000円となっており、これは明治45年銘と並ぶ価格です。他に安いのは明治36年/同38年の75,000円、続いて明治34年の80,000円、明治28/29/30年の100,000円と続きます。
注)初年号の明治3年銘は少しデザインが違っており、「旧1円銀貨」と呼ばれます、これに対しそれ以降に発行された一円銀貨は「新1円銀貨」と呼ばれています。
さてこのコインですが、ご覧のようにオモテ(龍)/ウラ(一円)とも使用感はなく素晴らしい輝きです。キズや摩耗もほとんどありません。ウラのフィールド部分、特に「一円」の周囲に細かいキズが見えますが軽微です。またこの銘柄によくみられるバッグマークもごくわずかです。
注)バッグマーク:出来上がったコインを輸送する際に入れる袋の中で、コイン同士がぶつかり合うことによってできるキズ。
なおNGCによって本貨(大正3年)は1192枚鑑定されていますが、分布は以下の通りです。
MS66:6枚
MS65:18枚
MS64:99枚 ←ココです
MS63:193枚
MS62:233枚
MS61以下:643枚(ただし375枚のDetails鑑定を含む)
従って本貨は10枚に1枚ほどの高鑑定ということになります。大正3年は円銀のなかではよく出てくる年号ではありますが、MS64となればまずまずの希少品です。世界的に進む大型銀貨の価格の高騰で、ここのところ円銀も人気化しています。コイン商の店頭や催事でもMS64評価の個体を探すのは骨が折れます。
■サイズ:直径約38.1ミリ、重さ約26.96グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っています。真贋は同社によって保証されていますのでご安心ください。
■ゆうパックもしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
【お願い】掲載している写真のコピー・転用は固くお断りします。