□状態:PCGS-MS64(UNC+)
1912年の清朝崩壊から1951年の中華人民共和国によるチベット侵攻まで、チベットは独立と中国による支配の間で揺れ動きました。この間チベットでは数銘柄の独自のコインが発行されましたが、本貨はそのうちの一枚です。
ご覧のようにライオンがデザインされた3スラン銀貨で、この時代のチベットで最も人気がある銘柄です。状態は未使用+で、オモテ/ウラとも打たれた当初の輝きをとどめています。
この年号の発行枚数は不明ですが、おそらく数百万枚から数千万枚というオーダーで発行されたのではないかと思います。PCGS社の鑑定枚数が約3500枚と多めなことから、発行枚数もそこそこ多かったと推測できます。なお本年銘PCGS社の上位鑑定は以下の通りです。
MS66:3枚
MS65:45枚
MS64:469枚 ←ココです
MS63:1136枚
MS62:889枚
MS61以下:1029枚
さてこのコインですが、ウラ/オモテとも打たれた当初の輝きをとどめており、摩耗もほとんど見られません。両面とも周辺部分の文字が薄れている部分がありますが、これは打刻の弱さもしくは刻印の劣化によって起きたもので、コインそのものの摩耗によるものではありません。ライオン君はきれいに打たれていますし摩耗もなく、全体としては良い状態です。
近年のアジアコインの値上がり傾向とともに、このライオン君も随分と値を上げてきました。ほんの数年前まで未使用状態のものが、それこそ一山いくらの1-2万円で買えたものですが、最近では20万円近くの値が付くようになってきました。残存枚数は上記のように結構多いのですが、多く残っているからといって値が上がらないとは言えません。日本の円銀やアジアの貿易銀、中国コインの値動きを見ているとよくわかります。なおライオン君には金貨版の20スランもありますが、そちらはMSクラスで300万円ほどの値が付くようになりました。
■サイズ:直径約29ミリ、重さ約11グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるPCGS社の鑑定ずみケースに入っています。真贋は同社によって保証されていますのでご安心ください。
■ゆうパックもしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
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