神聖ローマ1651年のターレル銀貨、フェルディナンド3世、KM-107-オンラインショップ「ときいろ」

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神聖ローマ1651年のターレル銀貨、フェルディナンド3世、KM-107

神聖ローマ1651年のターレル銀貨、フェルディナンド3世、KM-107

製造元
商品コード	310-6

398,000 円（税込）

SOLD OUT

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□状態：NGC-MS63（UNC）

1651年にハンガリーのクレムニッツで発行された初期のターレルです。オモテ面には神聖ローマ皇帝フェルディナンド3世（1608年-1657年）が描かれており、ウラはハプスブルグ家の紋章「双頭の鷲」です。

クラウスのカタログ（Standard Catalog of World Coins 6^th Edition）によりますと、本貨の発行枚数は約30万枚、価格ガイダンスはXF40で650ドルとなっています。

さてこのコインですが、拡大写真のように肖像の出っ張った部分（髪の毛や衣装など）もさほど摩耗しておらず、胸元に飾られたペンダントの細部もきれいに残っています。オモテ面のフィールド部分は特に美しく、時代相応のトーンと輝きのバランスが絶妙です。ウラ面の鷲もほとんど摩耗しておらず、中央を飾る紋章や羽毛もよく残っています。フィールド部分には時代の経過による落ち着いたトーンが乗っており、このコインに重厚感を与えています。直径も43ミリほどもあり重厚な大型コインです。
ただ一点ご注意いただきたいのは、オモテ面の肖像の右側、2時の位置からアゴにかけてのヒビ、もう一か所はフェルディナンド3世のクチヒゲから下方向に見られるヒビです。このヒビはコインを打刻する際にできたもので、流通に伴ってできたものではありません。3番目-5番目の写真はこのヒビが見えやすいように光を当てて撮ったものですのでご確認ください。通常このような打刻時にできたヒビは欠点とはみなされず、NGC社の評価もDetail鑑定ではなくMS63となっています。この時代のコインはローラーダイ（注）で造られたもので、製造過程においてしばしばこのようなヒビが生じます。

注）ローラーダイ：ローラー状の金属にコインの刻印を刻んだものが「ローラーダイ」です。ローラーダイはコインのオモテ用とウラ用がペアになっています。昔の洗濯機についていた「絞り機」の要領で1組（2コ）のローラーダイを回転させ、その隙間に金属の板を通すことによって、一度に大量のコインを造ることができました。こうすると一枚一枚コインをハンマーで叩くのに比べ大量かつ速くコインを造ることができたのです。ただこのローラーダイにも欠点がありました。コインのもとになる金属の板を2枚の「打刻ローラー」の隙間を通すので、出来上がったコインが波打っていたり、本貨のようにヒビが入ったりということがよく起きたのです。この時代の、特に大型の金貨や銀貨に波打った個体や、ヒビがいった個体がよくあるのは、このような製造過程に原因があるのです。このような波打ちやヒビを欠点と見るか、それとも時代相応の味わいとみるかは皆さん次第です。欠点のない美しいコインがお好きな方は、このようなコインは向いていませんが、中級以上のコレクターには後者派の方が多いようです。

なおNGC社によってこの銘柄は16枚が鑑定されており、鑑定分布は以下の通りです。

MS65+ :1枚
MS65 :1枚
MS64 :1枚
MS63 :5枚　←ココです
MS61以下 :8枚

■サイズ：直径約43ミリ、重さ約28グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っています。真贋は同社によって保証されていますのでご安心ください。
■ゆうパック「セキュリティ」でお届けします。
■お支払いについて：本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。

【お願い】掲載している写真のコピー・転用は固くお断りします。