□状態:NGC-PL64(UNC+)/NGC-MS64+(UNC+)
イギリス領インドで発行された1ルピー銀貨で、プルーフライク貨と通常貨のセット、KM-524です。プルーフライク貨のほうは1920年のボンベイ鋳、通常貨は1919年にカルカッタで造られたものです。肖像はイギリスの王様ジョージ5世です。
最初の写真は2枚並べて撮ったもので、向かって右側がプルーフライク貨です、この銘柄は1912年から1935年にかけボンベイとカルカッタで造られています。初年度には約4500万枚発行しており、最盛期の1919年にはボンベイ鋳、カルカッタ鋳あわせて4億枚以上も発行されました。なので今でもこのコインは大量に残っており、いわばありふれたコインですが、プルーフ貨/プルーフライク貨はいずれも希少です。なお本貨は後年に造られたリストライク(再鋳貨)ですが、市場への出現数から考えて、それほど多くは造られていないでしょう。
ここ数年プルーフ貨やプルーフライク貨の価値が見直され、高値を付けるようになってきました。この銘柄は通常貨は大量に残っておりMS64程度の個体も頻繁に市場に出てきますが、プルーフ貨/プルーフライク貨で64クラスの個体はなかなかお目にかかれません。
さてこのコインですが、表紙写真の向かって左側の通常貨は、いわば「おまけ」で、主役は右側のプルーフライク貨です。少しややこしいですが3〜7番目の写真はプルーフライク貨です。プルーフライクは光源の当て方が難しいのですが、オモテ/ウラともキズや摩耗はほとんどありません。プルーフやプルーフライクはフィールド部分に細かいヘアラインがあることが多いのですが、本貨は全くないとは言いませんが軽微です。そのあたりがよくわかるように4番目の写真を載せました、斜めに走るヘアラインをあえて強調するように光源を当てて撮影しております。肉眼でも光源の当て方によってこのように見えることをご理解下さい。なおウラ面はとんどヘアラインはなく、オモテ/ウラともミラー状に輝くきれいなコインです。
先ほど通常貨のほうは「おまけ」といいましたが、なかなか良い状態です、8〜10番目の写真が通常貨の方です。通常貨とプルーフライク貨をセットにしたのは、両者の違いを実際に手に取って見比べていただきたいからです。同じ銘柄のほぼ同状態のコインを比較できる機会はそう多くはありません。
近年イギリス領インドのプルーフ貨/プルーフライク貨は、金貨銀貨にかかわらず値を上げています。特に銀貨は通常貨がたくさん残っているので、余計プルーフ貨/プルーフライク貨に人気が集まっているのかもしれません。今後のインド経済は発展が期待できますので、将来が楽しみなコインです。
■サイズ:直径約30ミリ、重さ約11.66グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定済みケースに入っています。真贋は同社によって保証されていますのでご安心ください。
■ゆうパックもしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
【お願い】掲載している写真のコピー・転用は固くお断りします。