□状態：NGC-AU58（EF+）
1654年に発行された初期の2ターレルで、オモテ面はオーストリア大公フェルディナンド・カール大公の肖像です。フェルディナンド・カールは1628年に生まれ1662年に34歳で亡くなっています。短命だったため彼の肖像が描かれたコインは多くはありません。なおこのコインの肖像は冠アリですが、ほかに冠のないタイプもあります。
クラウスのカタログ（Standard Catalog of World Coins 6th Edition）によりますと、本銘柄（冠アリ=KM-985）の価格ガイダンスはXF40で2650ドル、これに対し冠ナシのタイプ（KM-984）はXF40が1650ドルとなっています。なおKM-985/984ともXF40を超える価格は未記載です。
さてこのコインですが、拡大写真のように肖像の出っ張った部分（眉や髪の毛）もさほど摩耗しておらず冠の細部も残っています。ウラ面の鷲もさほど摩耗しておらず、胸の羽毛や羽もよく残っています。フィールド部分には年数の経過によって落ち着いたトーンが乗っており、このコインに重厚感を与えています。直径も48ミリもあり2ターレルならではの重厚なコインです。なおNGC社によってこの銘柄は13枚が鑑定されていますが、本貨AU58の上にはMS63(1枚)、MS62(4枚)、MS61(1枚)があり、AU58は本貨を含め3枚あります。なおPCGS社による本銘柄の鑑定実績はAU55が一枚あるだけです。
上記のようにNGC/PCGS合わせ鑑定数は14枚しかありません、市場への出現頻度も低く、大変希少なコインです。
・このコインはNGC社の大型ケースに入っています。
■サイズ：直径約48ミリ、重さ約57.8グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定済みケースに入っています。真贋は同社によって保証されていますのでご安心ください。
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