□状態:NGC-Ch AU Strike5/5、Surface3/5 brushed(EF+)
このコインは紀元前440年から404年にかけ、アテネを含むギリシャの諸都市がペルシャ帝国と戦った頃に、アテネで造られたテトラドラクマ銀貨です。古代で最も有名なコインの一つといえるでしょう。当時のアテネはギリシャの盟主としてペルシャ帝国との戦争に勝ち、国力の最盛期を迎えていました。
このコインは表面(アテネ神)、裏面(ふくろう君)ともに、ほぼセンターに打たれておりバランスの良いコインです。NGC社の評価はCh AU(Choice about Uncirculated=準未使用でも上位の評価)でこの銘柄としては上の方です。Strikeは5/5で満点評価ですが、残念ながらSurfaceは3/5にとどまります。Surfaceが3/5にとどまっているのは、ラベルの下部にあるようにBrushed(汚れ除去の痕跡あり)のネガティブ・コメントが付いているからでしょう。どこを指してBrushedとしているのかよくわかりませんが、おそらくオモテ面アテネ神の後頭部から首にかけて、すこし黒ずんでいる部分を指しているのではないかと思います。店主の主観で申し上げますとさほど気になりません。それを除けば写真2/3のようにアゴのふくらみ部分の質感、頬の丸みが美しく出ており、とてもきれいなコインです。アテネ神の僅かな微笑も魅力的です。
この銘柄では、ふくろう面の4つのコーナーのすべてが欠けることなくきれいに打たれている個体が珍重され、さらに4つの「土手部分」が質感よく盛り上がっていれば言うことはありません。このコインは裏面の拡大写真のように4つのコーナーがきれいに打たれており、さらにふくろうを取り巻く4つの土手 もきれいな盛り上がりを見せており高く評価できます。このコインは数が残っており珍しいものではありませんが、それでも本貨のように整ったバランスを持ち、なおかつ状態の良い個体はめったに出てきません。
この「ふくろう」が描かれたこのコインは今から2400年も前に造られたものです。私たちが最も手軽に入手できる歴史的遺産といってよいでしょう。とても立体的に造られており、当時の文化水準の高さがわかります。皆さんも先人が残した遺物を手に入れてみてはいかがですか!
■サイズ:直径約25ミリ×22ミリ、重さ約17.2グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っております。真贋は同社によって保証されておりますのでご安心の上お買い求めください。
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