□状態:PCGS-AU55(EF+)
このコインは1713年にオーストリアのオルミュッツで発行された1ターレル銀貨です。
肖像はオルミュッツの領主シュラッテンバッハ(Schrattenbach)です。このコインはやや青みを帯びたトーンが美しく、ご覧のように摩耗やキズ、ヘアラインもほとんど見られません。PCGS社の評価ではAU55ですが、店主はアンダーグレード(評価不足)だと思います。
ウラ/オモテとも素晴らしく精緻に造られていますが、店主が感心するのはオモテ面にデザインされている領主の衣装です。今でいうフロックコートのような服ですが、ご覧のように「ここまで必要なのか?」と思うほど、細部にこだわった模様が施されています。2番目と3番目の写真をご覧ください。
続いてこのコインの鑑定分布です。PCGSによって鑑定されたこの銘柄(KM-400、Dav-1215)は本貨一枚で、NGC社を含めても3枚(NGC-AU58が1枚、NGC-AU53が1枚)しかありません。大変希少なコインです。
清朝末期から中華民国初期の中国銀貨⇒周辺アジア諸国の銀貨⇒1800年終盤から1900年初頭に発行されたアジア貿易銀(日本の円銀含む)というように、近年、世界規模で大型銀貨の相場訂正が進んでいるように見えます。ターレルはさらに時代が古いにもかかわらず、まだまだアジア諸国の銀貨に比べ強い割安感があると思います。本貨は1700年代初頭に造られた中期のターレルですが、残存枚数が少なくデザインも精緻で、金属的な風合のトーンも美しく店主が好きなコインです。
なおこのコインはPCGS社の大型ケースに入っています。10番目の写真に添えた「孫文1円銀貨」は大きさを比較していただくもので、この商品には含まれません。
■サイズ:直径約43ミリ、重さ約28グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるPCGS社の鑑定ずみケースに入っております。真贋は同社によって保証されておりますのでご安心の上お買い求めください。
■ゆうパックもしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
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