現在の米国カリフォルニア州バーバンクにあるウォルト・ディズニー・スタジオは、51エーカーの広大な敷地に、アニメーション制作スタジオや、いくつもの映画制作施設・スタジオ、演劇や音楽など多くの部門のオフィスが存在する大規模な複合施設となっています。
余談になりますが、この敷地内に、1940年に建てられたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの旧本館(3階建)が残されています。ここで、ダンボ(1941年)、バンビ(1942年)、シンデレラ(1950年)、不思議の国のアリス(1951年)、ピーターパン(1953年)、わんわん物語(1955年)、眠れる森の美女(1961年)、ジャングルブック(1967年)、おしゃれキャット(1970年)など多くの名作が生み出されました。
旧本館はウォルトのスイートルーム、プール、バー、理髪店もあったようで、今では貴重な博物館として保存されています。
本商品のレストランが旧本館内にあったかどうかは明記されていませんが、この建物がつかわれていた1950〜1970年代の社員向けのレストラン「CORAL ROOM」、「WALT DISNEY COFEE SHOP」、「WALT DISNEY STUDIO RESTAURANT」で実際に使用されていたメニューの原本です。
珍しいものなので、常にマニアから人気があるアイテムです。
最初のものは、レストラン「CORAL ROOM」のメニューで、表紙はコック姿のミッキーです。日替わりスペシャルメニューのメモがクリップで添付されており、メニューの一部は手描きで修正されています。なお日付は12月4日(水)と印字されています。
次は、表紙にグーフィーとドナルドが描かれた「WALT DISNEY COFEE SHOP」(コーヒーショップ)のメニューです。中のメニューには手描きで2か所価格が修正されています。
最後は、小さな三つ折りタイプの「WALT DISNEY STUDIO RESTAURANT」のメニューで、75年4月の日付けが印字されています。
たくさんのディズニー映画の名作が生み出され、またディズニーリゾート(テーマパーク)を構想し建設していく時代に、社員たちが食事していたレストランです。メニューが豊富で驚きますし、値段設定も時代を感じて面白いです。それにしてもコーヒーが一杯0.1ドル(10円)とは安いですね・・・。
きっとウォルト自身もこのメニューで注文したに違いありません。皆さんも初期ディズニーのヴィンテージアイテムを手に入れてみてはいかがでしょうか。