□状態:NGC-AU58(EF+)
このコインはイタリアがまだ小国に分かれていた頃、そのうちの一つジェノバ共和国で発行された大型の金貨です。ジェノバの歴史は11世紀にはじまり、16世紀には地中海貿易で富を蓄え最盛期を迎えましたが、その後は徐々に衰退してゆきました。ジェノバはこのコインが発行された1793年から4年後に、ナポレオン・ボナパルトの侵攻を受け滅亡しました。したがってこのコインはジェノバ最後の金貨です。オモテ面に描かれているのは聖母マリアとイエス・キリストで、ウラ面にはジョノバの国章が描かれています。
さてこのコインですが、ジェノバの96リレ金貨には2つのタイプがあります。一つ目はオモテ面の聖母子像の下に描かれた雲によって、Lと96の文字が分断されているタイプ(KM-A251)、そして二つ目はLと96が分断されていないタイプ(KM-251)です。
前者KM-A251は1792年と1793年(本貨)があり、後者KM-251には1793,1795、1796,1797年の4年号があります。NGC社の鑑定分布によれば、KM-A251の鑑定数は6枚、KM-251は43枚となっていて、残存枚数はKM-A251のほうがやや少ないかもしれません。本銘柄(KM-A251の1793年銘)はNGC社によって3枚鑑定されていますが、本貨NGC-AU58は単独の最高鑑定で(2021年7月時点)、ご参考までに他2枚はAU55とXF45です。
近年この時代のヨーロッパの大型金貨は値上がりが顕著ですが、このコインは今でも比較的安価に入手可能です。ヨーロッパ全体を見渡しても、1700年代の大型金貨でこの程度の価格で入手できるコインを見つけるのは容易ではありません、割安感が強いと店主は思います。
■サイズ:直径約34ミリ、重さ約25.2グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っております。真贋は同社によって保証されておりますのでご安心の上お買い求めください。
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