□状態:1トゥグリル:NGC-MS61(UNC-)、50モンゴ:NGC-MS60(UNC)
モンゴルで1925年に発行された銀貨2枚です。(写真3〜6:トゥグリル、7〜10:50モンゴ)
NGC社の評価はトゥグリルがMS61で50モンゴの方がMS60ですが、どう見ても50モンゴの方が状態は良く、50モンゴのMS60がアンダーグレードだと思います。
当時のモンゴルは隣国ソ連の影響を受け、モンゴル人民共和国(1924年成立)という社会主義国の国でした、同国では建国翌年の1925年に1トゥグリル(KM-8)、50モンゴ(KM-7)、20モンゴ(KM-6)、15モンゴ(KM-5)、10モンゴ(KM-4)、以上5種の銀貨を発行しましたが、いずれも1925年のみの単年発行です。本商品はそのうち1トゥグリルと50モンゴのセットで、発行枚数は1トゥグリルが40万枚、50モンゴが92万枚と通常貨としては少ない方ですが、当時のモンゴルの経済力に見合った枚数だったと思います。
昨年あたりから1925年発行のモンゴル銀貨はいずれも急速に人気化しております。以下はある海外オークションにおける1トゥグリル(MS64)コインの落札価格推移です。
・2020年 5月:1200ドル
・2020年10月:2600ドル
・2021年 4月:6000ドル
上記のように半年ごと倍化のペースでハンマープライスが上がっていることがわかります。ちなみにハンマープライスが6000ドルの場合、落札者が支払う代金は税込みで87万円ほどにもなります。上記は飛び切り状態の良いMS64ですが、2021年4月に海外で開かれたあるオークションでは、1トゥグリルのMS63が3400ドル(総支払額49万円ほど)、MS62が2800ドル(同40万円)、50モンゴのMS64が1700ドル(同25万円ほど)で落札されております。
近年のアジア経済の成長に伴って、中国を含むアジアのコインの相場は徐々に上がってきています。モンゴルやカンボジア、インドネシア、ヴェトナムなど各国コイン価格の上昇をみますと、自国コインの収集によるカイに加え、日本人や中国人など、アジアの投資マネーも入ってきているように思います。またこの地域はヨーロッパ基準のコインの発行が遅れたため、銘柄数が少ないという理由もあると思います。本貨のような1900年代のコインは世界基準では新しい部類に入りますが十分投資の対象になると店主は思います。
■サイズ:1トゥグリル直径約33ミリ、重さ約20グラム
50モンゴ直径約27ミリ、重さ約10グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っております。真贋は同社によって保証されておりますのでご安心の上お買い求めください。
■ゆうパックまたはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みでお受けしております。
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