□状態:NGC-MS66(FDC-)
このコインはドイツがまだ多くの侯国に分かれていた時代、1860年にシャウンブルグ・リッペ侯国で発行された1ターレル銀貨です。描かれているのはシャウンブルグ・リッペ侯ゲオルグ・ヴィルヘルム(在位1807-1860年)です。同侯国は1871年にプロイセンを中心に結成されたドイツ帝国の一員になりますが、ドイツ帝国下では2番目に小さな侯国でした。そのため発行されたコインの銘柄・数とも少なく、1800年代に同侯国で発行された1ターレルは本銘柄を含め2銘柄だけです。本貨もわずか8,356枚しか発行されていません。
さてこのコインですが、ご覧のようにNGC社の鑑定でMS66となっています。この時代のドイツのターレルの場合、MS66以上の高状態のコインはめったに出てきません。頻度としては数字付コインの3%ほどではないかと思います。本銘柄も同様でNGC社の鑑定分布をみますと、数字付鑑定コイン19枚のうち最高鑑定MS67(一枚のみ)に次ぐ高鑑定(MS66も2枚しかありません)です。
発行枚数が少なかったこともあると思いますが、このコインの特にオモテ面のフィールド部分は、経年による僅かなクモリはあるもののプルーフライクの輝きを残しています。ウラ面には写真のように僅かな変色と付着物はあるものの、MS66の評価通りの素晴らしい状態です。ウラ面のデザインも細密で素晴らしく、侯国の紋章の両側にいるのは羽が生えた天使でしょうか、2ターレルには及びませんが大変細かいデザインだと思います。発行枚数も少なく状態が良いので、この値段なら持っておかれてソンはないでしょう。なおクラウスのカタログ価格ではMS60が500ドルとなっています。
■サイズ:直径約33ミリ、重さ約18.5グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っております。真贋は同社によって保証されておりますのでご安心の上お買い求めください。
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