□状態：PCGS-MS65(FDC-)
このコインはインド西部の沿岸地域にあった藩王国カッチ（Kutch）のプラグマルジ2世（PRAGMGALJI ��/在位西暦1860-1875年）時代に発行された100コリ金貨です。
イギリスは1858年からインドの本格統治を始めていましたが（インド帝国時代）、当時のインドには100以上もの藩王国（映画「インディ・ジョーンズ」に出てくるマハラジャの侯国です）があり、それらのうち一定の条件を満たした34国に対し、イギリスは引き続き独自の通貨発行を認めていました。このコインは藩王国の一つカッチ（Kutch）で1866年に発行された100コリ金貨です。同時期に25-50コリ金貨も発行されていますが、この100コリは最高額面です。
なおこのコインにはペルシア文字でVictoria Empress of India(のインドの女帝ヴィクトリア)と刻まれており、当時のインド国内の微妙な政治情勢のなか、カッチはイギリスへの従属を示す必要があったのだと思います。なおこのコインの後1893年以降、大半の藩王国は独自の金貨の発行権を放棄したといわれています。
さて、このコインですが、もともとこの時代のインド藩王国では、さほど経済活動が活発でなかったようで、とくにこの高額面コイン100コリはあまりお目にかかれません。なおMS65はPCGS/NGC社あわせて最高鑑定です。
ここのところインドのコインは古代からイギリス統治時代まで幅広く買われていますが、このコインも数が少なく面白いと思います。
■サイズ：直径約28ミリ、重さ約18.7グラム（金品位：90.6％）
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるＰＣＧＳ社の鑑定済みケースに入っています。真贋は同社によって保証されていますのでご安心ください。
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