□状態:NGC-MS61(UNC-)
ブラジルで1731年に発行された大型金貨です。この銘柄はミナス・ジェライス(Minas Gerais=ミントマークM)とリオ・デジャネイロ(Rio de Janeiro=同R)、バイーア(Bahia=同B)の3つの鋳造所で造られていますが、本貨ミナス・ジェライス鋳は3種の中では最も多く造られています。
ご参考までにNGC社による鑑定分布(2020年12月現在)を調べてみますと、ミント別の鑑定数は以下の通りでした。
Mミント:208枚
Rミント:47枚
Bミント:23枚
上記のようにこの銘柄のミナス・ジェライスは最も多く残っているのですが、状態がMS61ともなれば稀です。以下はNGC社が鑑定した本貨(1731年銘)のうち、数字付で鑑定されたコインの分布ですのでご参照ください。
MS64:1枚
MS63:9枚
MS62:6枚
MS61:5枚 ←ココです
MS60:ナシ
AU58:18枚
AU55:8枚
AU53以下4枚
上記のように市場に出てくる平均的な状態はAU55から58あたりです、したがって本貨のようにMS(ミントステート)クラスのコインはめったに市場で見られません。店主は過去3年間さかのぼって国内オークションの結果を調べましたが、MSクラスは1枚しか出品されていませんでした。
さてこのコインについてですが、写真をご覧いただいておわかりのようにおもて面、うら面ともに出来上がり当時の輝きを残した素晴らしい状態です。目だったキズもなく、アジャストメントマーク(注)も見られません。隆起した部分にホンの僅かな摩耗が見られますが、この銘柄にしては極めて軽微なものです。おそらくほとんど人に触れられず大切に保管されてきたのではないでしょうか。
注)アジャストメントマーク:打ちあがったあとのコインの重量を調整するために、表面に付けられた削り痕、この時代の中南米やヨーロッパの一部のコインにはよくみられます。大きな欠点とは考えられていませんが、もちろんアジャストメントマークは無いに越したことはありません。
フリードバーグ著のカタログ(Gold Coins of the World/9th edition)によると、本貨1731年銘の Mミントの価格はXF40クラスで6000ドルとなっています。MS60クラスの相場ガイダンスの掲載はありませんが、32年MミントのMS60が16,000ドルとなっていることから、本31年銘のMS60のガイダンスも16,000ドルと考えてよいでしょう。
■サイズ:直径約37ミリ、重さ約28.7グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定済みケースに入っています。真贋は同社によって保証されていますのでご安心ください。
■ゆうパック「セキュリティ」もしくはクロネコヤマトでお届けします。
■お支払い:本商品は銀行振り込みでお受けしております。
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