□状態:ANACS-EF45(EF)
インドのコイン文化はグプタ朝に最盛期を迎えますが、その後は急に衰退し、粗悪でデザインがつまらないコインの時代、いわば「インドコインの暗黒時代」に入ってしまいます。グプタ朝が滅ぶ紀元550年ごろ以降は、世界的にもコインの暗黒時代に突入してしまった観があり、やはり世界はコインでつながっているのかもしれませんね。
グプタ朝が滅亡したあと、インドは300年にわたる小国の分裂時代に入ります。このコインは紀元575-625年ごろ、今のベンガル地方にあったカドガ朝で造られたと考えられています。カドガ朝はグプタ朝滅亡以降、インド内にたくさんあった地方政権の一つで、図柄はグプタ朝の様式を踏襲しています。表面には王様が左手には弓、右手に矢を持って立っていて、矢の上にある「ぐるぐる巻き」は巻貝をデザインしています。裏面にはヒンドゥー教の神様ラクシュミの立像が描かれていて、このラクシュミは4本の右手を持っています。(いわれは不勉強のためわかりません)日本でも6本の腕を持つ阿修羅像がありますが、どこかでつながっているのかもしれませんね。
さてこのコインですが、そもそもこの「後グプタ(ポスト・グプタ)時代」の金貨は市場になかなか出てきませんが、ケースに入ったコインはさらに希少です。ANACSの評価はEF45ですが、裏面・表面とも摩耗がほとんどなく、デザインもはっきりと見えます。この銘柄は
グプタ朝コインの影響がみられる最後のコインではないでしょうか。この銘柄も安値に放置されていると思います。
■サイズ:直径約21ミリ、重さ約7グラム
■本貨は、アメリカで最も古い鑑定会社であるANACS社の鑑定済みケースに入っています。真贋は同社によって保証されていますのでご安心ください。
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