□状態:PCGS-MS66(FDC)
スイスの射撃祭の歴史は14世紀にはじまり長い伝統があります。射撃祭コインとして最初に発行されたのは1845年のヴォー(Vaud)ですが、直径27ミリで重さも7.3グラムと小ぶりでした。その後、当時のヨーロッパ標準のサイズになったのは1855年のことで、それ以降は本貨と同じく5フラン(直径37ミリ、重さ25グラム、金品位83.5%)に統一され1885年のベルンまで続きます。発行枚数が少なかったこと、デザインが美しく精巧に造られていることなどから、スイス国内だけでなく世界中にコレクターがいます。
このコインは1879年にバーゼル(Basel)で発行された銀貨です。発行枚数は30,000枚と少ないですが、これはこのシリーズが隔年で開催された射撃祭の開催を記念して造られた、いわば記念コインだったからです。なお本貨は発行枚数が30,000枚になった最初の射撃祭5フランで、これ以降1881年(フライブルグ)、1883年(ルガーノ)が30,000枚、最終発行1885年(ベルン)の25,000枚と続きます。いずれにしても同時代のコインの発行間指数が数十万枚単位であるのに比べると希少性の高いコインです。
なおこの銘柄にはおもて面の男性が持っている剣と脚の間に、光線が入っているもの(R-92b)と入っていないもの(R-92a)があり、本貨はご覧のように後者ですが、両者の相場に差はありません。
さてこのコインの状態ですが、ご覧のように摩耗もなく目立ったキズもありません。またフィールド部分(デザインが全くない平坦な部分)はプルーフライクな光沢があり、光の当たり具合によっては、写真でおわかりのように裏表ともホログラムのような輝きを見せます。
PCGS社によれば本貨の評価はMS66です。同社の鑑定分布によりますと鑑定総数は142枚ありますが、MS66超える個体はMS67が1枚あるだけです、なおMS66は本貨を含め7枚あります(2020年12月現在)。
MS67 :1枚
MS 66 :7枚 ⇒ココ
MS 65 :11枚
MS 64 :32枚
MS64以下:91枚
この銘柄のMS64までは市場で時々見かけますが、MS65以上の個体はめったに出てきません、MS66は店主も久々に見ました。
■サイズ:直径約37ミリ、重さ約25グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるPCGS社の鑑定済みケースに入っています。真贋は同社によって保証されていますのでご安心ください。
■ゆうパックでお届けします。
■お支払い:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
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