□状態:NGC-AU53(EF-)
このコインは1680年に現在のドイツにあったブルンシュヴァイク・リュネンブルグ・カレンベルグという侯国で造られた2ターレル銀貨です。
「ときいろ」で過去に数枚の2ターレルを販売いたしましたが、それらはいずれも1800年代に入ってからのものでサイズが小さくなっています。
1600年代の2ターレルは直径6.5センチほど、重さ50グラム以上もあって大きいです。その特徴を生かしてこの時代の大型ターレル(確か10ターレルまであったと思いますが、店主は5ターレルまでしか見たことはありません)は細部に至るまで描き込まれていて図柄を楽しめます。なおこのコインはサイズが大きいため、NGCの通常のケースではなく、大型のケースに入っています。(店主はゲタと呼んでます)
★最後の写真はNGCの通常サイズのケースと並べたものですのが、通常サイズの中国コインはお付けしていませんのでご注意ください。
このコインの表は領主のエルンスト・アウグストで平凡ですが、裏面のデザインはストーリー性があって見ていて飽きません。描かれているのは風帆船が南の海を航海している絵ですが、向かって左上には雲がいて風帆船に風を送っていて、雲が持っているロープは図柄の中ほどにある風帆船の舵に結ばれています。これはきっと気まぐれな雲によって船が翻弄される様子を描いているのだと思います。舵の向かって左はヤシの木があり、この海が南の海だということがわかります。舵の右には岩場があって、この航海が危険に満ちていることを暗示しているかのようです。1680年といえばすでに大航海時代の終わりですが、先行したスペインやポルトガルのあとを追って、このドイツの小公国も南の海に進出しようとしていたのではないかと思います。
この時代の2ターレルは図柄が凝ったものが多く資料的価値や美術的な価値があると思いますが、特にこのコインは店主が好きな銘柄で、市場に出てくることは滅多になく、やっと手に入れることができました。オークション会社によってはこのコインにRマークを付けることがあります、RはRareの略で希少性を表わしています。
このコインは写真でお分かりのように均一にトーンがのった美しいコインです、また人の手が加わった痕跡もなく好感が持てます。
■サイズ:直径約65ミリ、重さ約50.7グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っております。真贋は同社によって保証されておりますのでご安心の上お買い求めください。
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