□状態:NGC-MS62
アメリカ初期の5ドル金貨です。
アメリカ合衆国の建国は1776年ですが、初めのうちは独自の通貨を持たず主にメキシコやイギリスの銀貨で商業取引をやっていました。アメリカ初の金貨は1795年の5ドル金貨と10ドル金貨で、ここからアメリカコインの歴史が始まったといえるでしょう。
5ドル金貨に関していえば1795年から1807年までが一区切りで、この13年間、オモテ面は本貨と同じく帽子をかぶった女神の胸像(「キャップド・バスト」)が描かれています。裏面は初年号の1795年のみ羽を遠慮がちに広げたタカ(「スモール・イーグル」)ですが、1796年にデザインがマイナーチェンジし本貨と同じ、大きく羽を広げたタカ(「ヘラルディック・イーグル」)になり、以降このタカのデザインはアメリカのコインに長く引き継がれてゆくことになります。
このアメリカ最初期の5ドル金貨(1795-1807年)は発行枚数が少なく、全年号合わせても33万枚強に過ぎません。なお本貨1803年銘はそのうちわずか33,564枚です。このコインはNGCの鑑定済みコインですが、同社の鑑定分布によりますと鑑定総数は338枚のみ、MS62は47枚、MS63以上が50枚です。ですから本貨は上位1/3に入る状態の良いコインということになります。338枚といえば多いとお感じになるかもしれませんが、なにぶんNGCのお膝元アメリカのコインです、別掲の1904年20ドル金貨(PCGSの鑑定総数20万枚)の例をみても、アメリカコインの鑑定数がけた外れに多いことがわかります。その点からこの338枚の少なさがおわかりいただけるのではないでしょうか。なおPCGSの5ドル1803年銘の総鑑定数は6枚のみです。
おそらく日本国内でこの状態の初期5ドルは、今後しばらく出てこないのではないかと思います。なおJudd著の参考図書によると、この1803年銘5ドル金貨の希少性はR.4です。また世界で最もよく利用されるコインカタログ(KMカタログ=クラウス社のStandard Catalog of World Coins/9th Edition)によれば、MS60の価格評価は17,000ドルとなっています。
なおウラ面の全景写真をご覧いただいてお分かりのように、ウラ面のホログラムが剥げています、おそらく前の所有者が、何らかの理由ではられていたシールをはがすとき、一緒にホログラムがはがれたのでしょう。NGCの鑑定コインにはこのような事例がしばしば見られます、改善の余地ありがと思います。もちろんコイン本体には全く影響ございませんのでご安心ください。
残存枚数が少ないうえアメリカの歴史的な初期コインです。直径25ミリと小ぶりな5ドル金貨ですが、状態も素晴らしくこれからの価値上昇が楽しみなコインです。
■サイズ:直径約25ミリ、重さ約8.75グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っております。真贋は同社によって保証されておりますのでご安心の上お買い求めください。
■ゆうパック「セキュリティ」でお届けします。
■お支払い:本商品は銀行振り込みでのみお受けしております。
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